2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

相互理解への願いと「表現」

一昨日の立教大学のイベントにおいて、石牟礼さんのビデオ講演の後を受けたのが、田口ランディさんだった。 会場には、ランディさんの人気もあって、大勢の若者がいた。 ランディさんのファンの若者は多くいるのだが、ランディさんに対する評価に関して、文…

曖昧と論理

昨日、立教大学で行われた「環境と文学のあいだ」を聴講する。 プログラムは、石牟礼道子さんのビデオ講演+朗読、田口ランディさん、川村湊さんの講演。 石牟礼さんの講演と朗読は、時折何を言っているのかわからないのだけど、終始不気味な気配がたちこめ…

100年前の蓄音機とシンクロ

昨日、下北沢の骨董屋さんで、100年前の蓄音機で音楽を聞く機会に恵まれた。 蓄音機の音楽を生で聞いたのは初めてだった。聞く前のイメージとして、蓄音機の音はしみじみと味わい深いだろうくらいの先入観は持っていた。その先入観としての”味わい”という…

昨日の続き

昨日の日記で、 「・・・・・そういう人の一部は、現在の「言葉」(大脳新皮質の産物)にほとんど期待していない。彼らは、音楽を愛好している。音楽によって、「言うに言われぬ気分」のなかに確かに在るものを満たしている。それは昔の人が、大脳新皮質に寄…

自分のやりたいこと?(続き)

そもそも、「自分のやりたいこと」とか、「自分のレール」を最初からイメージできる人って、ごく稀にいるのかもしれないけれど、ほとんどいないと思う。 誰にとっても修業期間というか潜伏期間があるのだけれど、その期間にいったい何をするべきなのかと悩む…

自分のやりたいこと?

「自分のやりたいことがある。でもそれをやる為には困難が多い。そして、生活は苦しくなる。こうなる理由は、大人が作った社会が悪いから。だから、社会的にこの問題を解決していかなければならない。または、自分の務めている会社では、自分のやりたいこと…

若者と大人と社会って?

昨日、NHKの番組で、「日本のこれから 知っていますか?若者たちのこと」と題する番組があった。泉谷しげるが言っていたように、VTRが多すぎて、議論が中途半端だった。NHKも番組の体裁をつくろうとして特定の若者の生活とかをダラダラを取材してV…

HEAVEN’S WILL

「風の旅人」Vol.17(12月1日発行)の巻頭の写真部分の初校が出る。同時に、Vol.18(2006年2月1日発行)の企画がほぼまとまったので、これから少しずつ、関係者に連絡をしていく。 VOL.18のテーマは、HEAVEN’S WILL〜…

さらなる旅

「風の旅人」の16号を見て、執筆者の一人、管啓次郎さんが、「旅にあって、旅を否定しつつ、さらなる旅をめざす」という現在に生きる全ての人にとって必要なスタンスを、「風の旅人」が実現していると評価してくださった。 すなわち、旅という探求の路にあ…

世界と呼応する力

今日の午後、錦糸町の現代美術館で開催中のイサム・ノグチ展を見た後、東京駅の大丸美術館で開催中のキリコ展を見る。 ギュスタブ・モローもそうだった(http://blog.livedoor.jp/kazetabi55/)けど、キリコ展もあまりいいと感じない。どうも私は、幻視美術…

「風の旅人」と世代論(続き)

「風の旅人」と世代論について、もう少し考えてみる。 20代、30代といった厳密な年齢で括ることはできないけれど、人間が成長していく段階において、ある種の規則性があることは間違いないと思う。 若い頃の本能として、「 大勢の人が正しいと思っている…

保苅実と「風の旅人」と世代論

ソーシャル・ネットワーキングの「MIXI」の中の、「風の旅人」読者会というコミュニティに、以下のような書き込みがありました。 「リニュアール第一号を見て、思わず、あれ?って思ったっていうか、新鮮な感じもしたのですが、保苅実さんのテキストが紹…

2005-10-05

写真の売り込み

「風の旅人」に写真を掲載してもらいたい、という売り込みの電話とかメールをよくいただく。最近、写真をメインに扱う雑誌が少ないということもあって、たまたま書店で目にした「風の旅人」(最近、表紙を写真に変えたことで、写真をやっている人の目に留ま…

リニューアル第一号

「風の旅人」の第16号が10月1日より書店で発売されています。 → http://www.kazetabi.com/ 今月号より、リニューアルしました。 表紙デザインも中身に合わせて変えました。 今まで、写真の強さを強調する作りをしていましたが、写真だけでなく文章も素…