2005-03-01から1ヶ月間の記事一覧

人間の命

「風の旅人」 2005年8月1日発行のテーマがようやく固まってきた。 「人間の命」というテーマだ。 生きることも死ぬことも命(さだめ)として受け入れざるを得ない人間を、誌面を通じて表現したいと思う。 誌面で紹介する写真家は、マグナム会員でフラン…

インフラとコンテンツ

それにしても、ライブドアが多大なるリスクを負ってニッポン放送の買収を行おうとした理由が、ニッポン放送の持つフジテレビに対する議決権だったとすると、ソフトバンクはノンリスクで、5年間それを手に入れたことになる。 楽天は、弱小のプロ野球球団を苦…

規制産業崩壊の序章

「フジ、貸株で買収防衛。ニッポン放送が保有するフジテレビ株をすべてソフトバンク・インベストメントに5年間貸し株することで、ニッポン放送のフジテレビに対する議決権をゼロにして、ライブドアの意欲をそぐ。フジテレビの社員も、話しの通じないライブ…

既得権VS新システム

ライブドアのやり方に対して、識者たちが「お金があれば何でもできるという考えはよくない」などと言うけれど、どうも論点がすり替えられているように思う。 ライブドアはお金があるのではなく、借金を背負ってやっているにすぎない。お金の力にまかせて好き…

空き巣

空き巣に入られてしまった。二階のガラスが割られて、鍵があけられて、侵入された。つい先日、元同僚と飲んでいて、彼はマンションの4Fに住んでいるのだけど、ベランダに面した窓ガラスが割られて空き巣に入られたという話しを聞いたばかりだった。まさか…

ジョルジュ・ド・ラトゥール展

先日の唐招提寺展は、展覧会の終了間際に行ったために大混雑だったこともあり、ラトゥール展は、早い時期の午前中に行くことにして正解だった。口コミで噂が広がったり、テレビなどが取り上げると、大勢の人が押し掛けるだろう。なにせ、世界に40点しか残…

前向きに過ごす人生

木曜に引き続き、介護現場を訪ねる。 奥様が亡くなった後の二年前の春、ご主人も脳梗塞で倒れた、 コンピューター会社に勤めている息子さんと二人暮らし。長女は既に嫁いでいた。 退院後、その方は半身麻痺で身体を動かすのも大変だった。 そしてリハビリの…

教育よりも大切なこと

介護現場の取材の為、長津田のデイサービスを訪問した。長津田の駅から歩いて15分くらいの場所だが、途中、ファミリーレストランをはじめ、全国チェーンの飲食店が点在し、家々の色形や雰囲気も似ており、一緒に行った写真家の中野正貴の言葉を借りれば、…

4月〜6月号〜8月号

2005年4月号、ほぼ校了段階に至る。テーマは「生命系と人類」にした。われわれはどこから来て、どこへ行くのだろう。 地球上に生命を生んで今日まで複雑に繋いできた力は、 人間の意識や未来と、どうつながっているのだろう。というのが、ページ全体を…

言葉との付き合い方

昨日のNHK教育テレビのETV特集で、言葉に関する3つの対談があった。そのうち、多和田葉子さん(作家)と伊藤比呂美さん(詩人)、福原義春さん(資生堂名誉会長)と平田オリザさん(劇作家)の二つの対談が、対照的で興味深かった。 多和田さんたちの…

生命ー希望の贈り物

この前、本橋成一さんと会って飲んだ時に話にでた「生命ー希望の贈り物」監督:呉乙峰 を、ポレポレ東中野で見た。 「風の旅人」の6月号で本橋さんがカザフスタンで撮影したディアスポラ(韓国人とチェチェン人)を紹介するのだけれど、本橋さんの取材テー…

批評の前提条件

ホシ様 丁寧で深いコメント、有り難うございます。 ホシさんが言及されていること、とてもよくわかります。また、問題意識の持ち方としても、同じものがあるように感じました。 批判や批評の問題に関しては、無くなればいいというのではなく、そのあり方につ…