2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

6月5日 イベント

6月5日(日)のイベントについて。場所 東中野 ポレポレ座住所 東京都中野区東中野4−4−1 ポレポレ座ビル1F 03−3227ー1445 03−3227−1405JR総武線 東中野駅より一分 新宿方面から来る場合、先頭車両側の改札を出て右に曲がり、線…

もののあはれ

最近、日比谷で二つの映画を見た。一つは、四肢麻痺の状態で自らの死の権利を得るために裁判で闘って敗れる男の物語。そして、もう一つは、ロシア革命で、逆難民としてギリシャに戻ってきた人間の、父子の葛藤や戦争や洪水など壮絶な生の物語。どちらも、人…

敬意と、信仰心

今週、「風の旅人」で新たな連載をお願いする前田英樹さんに会って、話し込んだ。 前田さんは、ソシュールの研究、すなわち「言葉」から入って、「言葉」を洞察するというのはすなわち「人間」の意識や無意識と向き合うことだから、必然的に人間の意識や無意…

新たなステージ

8月1日に出る「風の旅人」Vol.15の”人間の命”というテーマで、一つの局限を見せる。”死”を認識したことで、生きることも死ぬことも運命として受けとめていきていかなければならない人間の生き様を伝えるのだが、「風の旅人」は、この15回を一つの…

魂のストレッチ

この一週間、東京現代美術館のルオー展を見た。阿佐ヶ谷のラピュタで、ユーリー・ノルシュテインのアニメーションを見た。そして、土曜日、我が家で中野正貴さんの木村伊兵衛賞受賞の祝いを行い、写真家の野町和嘉さん、水越武さん、本橋成一さん、広川泰士…

6月5日(続)

アクエリアンさん、本橋成一さんのこと、びっくりです。そういうことって、あるんですね。 6月5日は、もちろん本橋さんにも顔を出していただきます。 6月5日(日)のイベントで今考えているのは、午後2時くらいから1時間は、ダラダラと懇親会みたいな…

うちくい展

布とか糸には、不思議な魅力があります。 動物のように厚い毛皮のない人間は、布を纏って生活してきました。 布は、昔から人間の身体に一番近いところに存在してきたので、当然ながら、デザインとか風合いとか、人間の身体や心と通い合うものがあると思いま…

ユーリー・ノルシュテインの仕事

昨夜、NHK教育テレビで、ロシアのユダヤ系アニメーション作家、ユーリー・ノルシュテインに関するテレビ番組を見た。 この映像作家の作品に初めて出会ったのは、15年以上前、『霧の中のハリネズミ』だったけれど、ほんの10分?ほどの時間のなかに凝集…

「風の旅人」イベント

昨日、本橋成一さんと相談して決めたのだが、東中野のポレポレ東中野という映画館が入っているビルの1Fにイベント用の小ホール+ビールバーができるので、そのこけら落としに、「風の旅人」に関するイベントをやることにしました。 日時は、6月5日(日)…

写真と絵画

先日、 恵比寿の写真美術館の展覧会に行った時に買った「写真はものの見方をどのように変えてきたか」の第一部「誕生」の本を見ていて、思うことがあった。なぜ私が、150年前の写真に、これだけ強く感じ入るものがあるのか。 写真は一般的に、”一瞬”を切…

写真と人間

連休中、恵比寿の写真美術館で「写真はものの見方をどのように変えてきたか」の第一部「誕生」を見た。今から150年前、人類が写真技術を発明した頃のプリント写真を見ることが出来るのが、はじめて実物を見て、大変驚いた。というのは、写真表現としての…

多様な価値観と憲法

アクエリアンさんが仰ることは、とてもよくわかります。護憲ではなく、諾憲であるということも。現在の日本社会がどれだけ問題を抱えていたとしても、あの時代よりは、断然ましなのですから。しかし、戦前のあの時代を知らない多くの人にとって、「諾憲」の…

拠り所とは?

アクエリアン様 コメント有り難うございます。 プロテスタントは、「聖書」に明文化された「言葉」そのものを重視しています。そして、カトリックは、「聖書」を肉体化していると認識される聖人とか聖職者の言動を重視しています。キリスト教会のほとんどは…

聖書と憲法!?

前日の書き込みの最後に、なぜ「聖書」に言及したかというOODEさんの質問に対する答えになるかどうかわかりませんが、書いてみます。 聖書というのは、単純に宗教教典という意味合いで済むものではなく、西欧人にとって、無意識の中に刻まれた思考や価値…

日本国憲法

憲法記念日。敢えて言いますが、私は、ある基準に基づいて憲法を見直していく議論をしていく必要があると考えています。 その基準とは、「現実」に合わせるのではなく、「実現の困難な理想へのベクトル」を掲げるということです。たとえば現在の9条について…