2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

テキストとしてではなく、体験を!

4月25日のエントリーにfrageさんが書き込んでくださった内容は、私にとって、とても嬉しく、有り難い言葉です。 私は、「風の旅人」を読み物やテキストとして作るつもりはなく、frageさんが仰ってくれたように「体験」の媒介として存在できるこ…

第三の道

「愛国心」という言葉もそうだが、言葉で固定してしまうと偽物になってしまうものがたくさんある。「愛国心」と一繋がりに語られる可能性のある「日本の伝統」とか、「日本の精神」という言葉もそうだろう。 太平洋戦争の失敗を通して、「愛国心」や「日本の…

身体を張って生きること

日曜の夜のテレビで、全国の漁師町で働く女性を取り上げた番組があって、けっこう感動しながら見入ってしまった。 身体を張って生きている人というのは、人間としてとても健康に感じられ、とても素敵に見える。 何が一番素敵かと言うと、子供が親の働く姿を…

日本のこと

「風の旅人」は、VOL.21(8月1日発行)で、一つの区切りとして、Vol.22から新たな展開をしていきたいと考えている。 掘り下げていきたいテーマは、日本人のこと。今日、靖国問題や日本海の測量問題、愛国心に関する教育問題、「国家の品格」な…

匿名性で歪められること

大新聞の中で、「殺された少女の友人は、・・・・・・と語っている」と書かれる。 こういう形で記事にされた・・・・・・・という言葉を発したその友人の顔の表情とか、声のトーンはまるでわからない。そして、その言葉を引きだした記者の質問の仕方とか、引…

伝わらない大事なこと

今朝の朝日新聞朝刊で、引きこもり支援団体の寮で26歳の男性が死亡する事件が伝えられている。「手足を拘束?26歳死亡」と大きな見出しをつけて。 それで、その男性の両手足などに多数のすり傷や打撲の跡があったと説明し、断続的に拘束が繰り返されたこ…

「愛」と「歴史」と「国家」と・・・・

愛する思いを伝える方法はいろいろあるだろうが、「愛する」という言葉を明文化する瞬間、心の中に秘めた大切な機微が消えてしまう可能性がある。愛という言葉を具体化しようと力みすぎて、相手の事情も省みずに、性急な行動をとってしまうことがある。 相手…

生き甲斐探しの社会

欲しい物が何でも手に入るような今日の社会で、生き甲斐探しという言葉をよく耳にする。昔より生活は楽になった。職業選択の自由も広がった。それとひきかえに、生きているという実感が失われていると嘆く。 もともと世界は人間の思うようにならないもので、…

人の幸福と「美」と・・・

今朝、雨上がりの道を歩いていると、庭の手入れをしているお婆さんがいて、その光景がとても美しく見えた。庭といっても小さなもので、雑草も生い茂っているし、家もまた古く小さなもので、取り立てて言うほどのことではないかもしれないが、しみじみとした…

死と向き合う仕事

昨日書いた新しく制作する会社のPR誌というのは、葬儀会社のPR誌のこと。 介護とか葬儀とか、「風の旅人」とか、生と死の編集を専門にあつかうプロダクションになってきた。 その会社の社長は、まだ33歳のベンチャーで、誰のための葬式かわからないよ…

アルバイト募集

アルバイトを二名ほど募集します。 現在、「風の旅人」の編集部で、「風の旅人」の制作と販売・ルート開発、介護会社のPR誌を作っていますが、新たにもう一社のPR誌を制作することになるため、人材募集をします。 未経験可。出版に関わる業務なら、営業…

政治と人間の品格

今朝、朝食を食べている時にテレビをつけたら、民主党の女性議員が五人ほど、派手なスーツに身を包み、キイキイとムキになって「国民のために、政権交代が必要なんです」と、大きな声で主張していた。 何か、訪問販売とか、サロンのようなところで粗悪品を売…

桜と日本人

昨日は晴れ上がって光が満ち、家の桜も満開。今日は、薄曇りで風があって、この部屋の窓から見える桜の木がユラユラとうねっている。山桜の薄いピンクは、鈍色の空に溶け込むようで、あはれな風情がある。 昨日は家で花見をしたが、昼間から大勢でワインを飲…