2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

さすらう魂

新宿ゴールデン街に、NAGUNEというバーがある。→ http://www.nagune.jp/about.html ひっそりと狭いけれど胎内のような温かみが感じられる店内で、写真の企画展が行われているが、そのセレクションが、私の中の何かと呼応するものがある。 NAGUNE…

私の写真論

今の世の中には、ありとあらゆる表現が溢れているので、どれか一つを取り上げて批判しても意味はなく、批判ではなく、自分がこうだと思うものに添って自分の活動を続けて、批判したいものを超えていかなければならないのだろうとは思う。 それでも、今年の木…

「日本社会」への認識の違い

「風の旅人」の読者の方ではないのだけど、「風の旅人」が醸し出す空気をなんとなく察する方から、遠回しの批判というか、問いかけがあった。 >> いまの日本よりも「少しでもましな社会」が古今東西・人類の歴史の中にあったのでしょうか。このへんの認識…

「揺らぎ」を排除する教育

昨日の夜、仕事から帰ってテレビを付けると、ニュースの特集で塾のことをやっていた。夏期講習を無料にして、生徒の獲得競争をしているらしいが、9月から正式に塾に通い始めると、授業料や模擬試験で月に七万円もかかると言う。 にもかかわらず、子供のため…

人間の命

小野啓という若い写真家がいる。彼は、日本国中の高校生の写真を撮っている。 フライヤーを刷ってショップに置いてもらったり、雑誌の募集欄に掲載依頼をして、一般の高校生に呼びかけ、メールで連絡があった人に直接会いに行って、それぞれの学校や、それぞ…

ローカルに徹する凄み

土曜日、千葉県の九十九里浜で50年近く写真を撮り続けている小関与四郎さんを訪ねた。この人は、年齢は72歳だけど、胸板厚くて腕も太く、顔を艶々としていて、50代と言われても信じてしまう壮健さを誇っている。ちょっと老け顔だけど40代ですよ、と…

風を感じ、風を通すこと

先週、イッセイミヤケのクリエイティブディレクターに今年度から起用された藤原大さんと会って話しをする機会があったのだが、幾つか興味深いことがあった。 現在、彼は、2008 SPRING&SUMMER COLLCTIONを発表している最中で、その…

働くことに対する敬意

自分の周辺を見まわしても、働くことに対する敬意が薄いなあと感じることがある。働くことそのものに対する敬意が、何ゆえにこんなに希薄になっているのだろうと思う。 例えば、夕飯を食べに近くの寿司屋のチェーン店に行くと、寿司を握る人の顔から、こんな…