2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

HUMAN REALITY〜色即是空〜

今日の地球上の破壊や虚無は、他の何かの備えや過剰と裏表である。 第30号 ホームページ→http://www.kazetabi.com/ 2/1に発売される「風の旅人」第30号で、「われらの時代」というテーマが終わり、大竹伸朗さんに制作していただく表紙は最後になる。…

子供は鋭い

両国ので大江戸美術館で開催されている「北斎展」のことを先日のエントリーで書いたが、二日前、私の勧めで絵が大好きな私の幼稚園の息子と妻が北斎展を見に行った。 そして、帰宅して展覧会カタログを見ながら、息子が、「知ってる? この絵のなかに、富士…

田口ランディの新作「キュア」を読む

田口ランディさんの新作「キュア」は、凄い作品だった。 言葉の力を、改めて強く認識させられた。これは、小説だが、純文学とか、エンターテイメントといったカテゴリー分けを無意味化して、田口ランディというジャンルを一つ確立しているとさえ思った。 様…

ホームページの件 続報

ホームページのリニューアルについて、だいたいのイメージはできているのですが、今の技術で何をどこまでできるのか具体的にわからないので、やっていきながら考えていくことにしました。 それゆえ、外部の方にまとめて発注するという形をとれませんので、経…

対話と自然と芸術

湯河原の温泉宿で、東北大学の北村正晴教授や、東京電力の方々、東京新聞の方々、田口ランディさん、雑誌オルタナの編集長たちと、対話合宿を行った。 テーマは、原子力発電所の推進派と反対派の間に立って北村さんが長年かけて行ってきた“対話”に関するもの…

情報伝達における、目に見えにくいモラルについて

今朝の新聞の折り込みに、政府広報として、C型肝炎感染の危険がある血液製剤が納入された約7500の医療機関のリストが公開されていた。 新聞折り込みの政府広報(8ページ)として全国約3000万世帯に配布するそうだ。 →http://headlines.yahoo.co.jp…

郷に入れば、郷に従う 

私は、もともと出版業界とは無縁で、別業態の仕事をしていた人間が、たまたま「風の旅人」を作ることになり、それゆえに、メディア・出版世界と接点が生まれることになった。 どちらの世界にもどっぷりと足を突っ込むと、一方の側で「常識」と思っていること…

ホームページについて

これまで「風の旅人」のホームページは、ホームページ制作に関しては素人の編集部のスタッフが運営していたのですが、そろそろ一新したいなあと思っています。 単にデザインとかそういうレベルだけではなく、コンテンツも含めて。 具体的には、たとえば、”写…

「世界遺産・・・・」の捕捉

今日書いた「シンポジウム」の件で、大事なことを書き忘れた。 このシンポジウムの最後、司会進行者である朝日新聞の論説委員の「まとめ」がひどかった。 1時間という短い時間のなか、パネリストはできるかぎりの問題提起も行っていたのだが、司会者が最後…

「世界遺産」という名の背後に

昨日、文化庁、外務省、朝日新聞が中心になって上智大学の講堂を使って行われた「世界遺産と生きる」というシンポジウムに出かけた。 パネリストおよび講演者は、文化長官の青木保さん、上智大学長の石澤良昭さん、東京文化財研究所国際企画情報研究室長の稲…

新風舎の倒産、風評が原因というのは何かゴマカシがあるのでは。

新風舎が倒産したのですね。驚きました。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080107-00000008-omn-bus_all 一昨年の末、新風舎のビジネスの在り方についての議論がありました。賞で人を誘って共同出版という名の自費出版を勧める方法は、いかがわしいこと…

北斎の絵の魅力

両国の江戸東京博物館で開催されている北斎展が、とてもよかった。 久しぶりに、絵画を通して、驚きとか、ときめきを感じた。 緻密とダイナミック、動と静、不気味とユーモラス、相反するようなことが絶妙に配置された画面全体からは生き生きとした躍動感が…

無駄の価値と、権威

昨日の夜、今日の社会や未来に関して、爆笑問題と各分野の大学の先生が討論する番組を見た。 既にどこかで聞いたような話が多く、何か新しい視点を得られることはなかった。爆笑問題にも突っ込まれていたが、各先生は、現在の大学が昔に比べて面白くないと語…

情報伝達のスタンス

昨日の私の日記のなかでクーリエに言及した部分で、「クーリエは“世界中のメディアから記事をピックアップ”し、翻訳して読者に情報提供を行う、というのが基本スタンスですから、主にはレイアウトと記事の選出にのみ、その個性なり技量なりを発揮する雑誌で…

世界の厚みと、今年のテーマ

年末にエントリーをした「国家と責任」に対して、ブログ上でコメントをいただき、そのことについていろいろ考えたことと、今日の東京新聞紙上の鷲田清一さんと内田樹さんの対談が重なりあい、今年の私のテーマにつながってくるように感じた。 改めて思ったこ…