2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

第1052回 日本の古層〜相反するものを調和させる歴史文化(8)

丹後、鬼伝説の大江山の近くに鎮座する皇大神社。伊勢神宮の内宮と外宮に対応するように、豊受大神社が近くに鎮座している。 (日本の古層(6)の続き) 亀岡の佐伯郷にある御霊神社には、吉備津彦命が祀られている。日本の古層(6)の記事で書いたように、…

1051回 日本の古層 相反するものを調和させる歴史文化(7)

和歌山市の日前神宮・国懸神宮は、現在は、一つの境内の中に二つの神社が鎮座し、ともに、伊勢神宮内宮の神宝である八咫鏡と同等のものとされる鏡を御神体としている。この二つの鏡は、アマテラスが岩戸に隠れてしまった時、誘い出すために作られた鏡である…

第1051回 Original Memory

雲ヶ畑で撮ったピンホール写真を和紙に出力して出品しました。 京都の四条烏丸の近く、ターミナルキョウトで、写真、工芸、美術、彫刻などのコラボレーション展示会を行っています。 富士山の写真で有名な大山行男さんをはじめ、各ジャンルで響きあう作品づ…

第1050回 日本の古層 相反するものを調和させる歴史文化(6)

京都太秦の蚕ノ社の三本の鳥居 京都の太秦に鎮座する蚕ノ社には、謎の三本の鳥居がある。蚕ノ社は秦氏と関係が深いので、この三本の鳥居は、秦氏の聖域を指していると考えられている。真北が、秦氏関係の古墳のある双ヶ丘と、鴨川源流の雲ヶ畑、南西の方向が…

第1049回  虚飾の時代の、覚醒の本。 鬼海弘雄最新写真集『PERSONA 最終章』

鬼海弘雄最新写真集『PERSONA 最終章』(筑摩書房)。 写真集の詳しい内容はこちら→http://www.chikumashobo.co.jp/special/persona/ こんなにもおかしくて、こんなにも美しい本が、ほかにあるだろうか。 この本は、美しさがおかしさの旨味を引き出すソース…