2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

第1121回 いかるがの背後にあるもの(4) 源氏物語や住吉神との関係について。

明石海峡を望む地に築かれた五色塚古墳。神功皇后が三韓遠征の勝利の後、ヤマトの地に凱旋する時、反乱を起こした忍熊皇子が、淡路島まで船を渡しその石を運んで赤石(= 明石)に陣地を構築したとあるが、それがこの場所であるという伝承がある。墳丘長は194…

第1120回 ”いかるが”の背後にあるもの(3) ヤマトタケルとの関係について

加古川のいかるが、鶴林寺の本堂と太子堂。 (第1119回の続き) 日本神話において、日本を一つにまとめるために東に西にと遠征し続けたヤマトタケルの出生地が、兵庫県加古川の”いかるが”の地である。 前回の記事で書いたように、加古川の西岸には仁徳天皇陵…

第1119回 ”いかるが”の背後にあるもの(2)

西播磨のいかるが。兵庫県揖保郡太子町の斑鳩寺。 ”いかるが”と聞くと、一般的には、聖徳太子の法隆寺がある斑鳩を連想するが、その歴史は、もっと古い。”いかる”は、洪水を意味するイカリミズとつながり、感情が溢れ出す怒りでもあり、それは祟りともつなが…