2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

第1174回 日本の祈り、神道について思うこと。

京都 月読神社 日本の宗教について、神道と仏教が基本になっていることは、誰でも知っているが、神道とは何か?と問われた時、アニミズムとか、八百万神(やおよろずのかみ)と簡略化され、縄文に遡る自然崇拝の思想だと説明されることがある。 しかし、神社…

第1173回 時代の転換点に起きた、菅原道眞の怨霊騒ぎ

歴史上の天皇で、身分や血筋からは決して天皇になる筈がなかったのに天皇に即位し、しかも、それが歴史的に重要な転機点となった人物が三人いる。 一人は、6世紀初頭、福井の豪族だったとされる第26代継体天皇で、現在の天皇の血統を遡れるもっとも古い天…

第1172回 京都における銅鐸関連地と、その後の歴史のつながり

石清水八幡宮の鎮座する男山は、桂川、木津川、宇治川の合流点で、かつては、巨椋池があった交通の要所。 銅鐸というのは、境界に埋められていることが多いが、京都盆地では、嵯峨野の北、日本海に抜ける周山街道の出入り口に近いの梅ヶ畑と、木津川、宇治川…

第1171回 『水俣 天地への祈り』 田口ランディ著 を読み終えて 

『水俣 天地への祈り』 田口ランディ著 河出書房新社発行 https://www.amazon.co.jp/%E6%B0%B4%E4%BF%A3-%E5%A4%A9%E5%9C%B0%E3%81%B8%E3%81%AE%E7%A5%88%E3%82%8A-%E7%94%B0%E5%8F%A3%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3/dp/4309029922 久しぶりに、深い…

第1170回 東京周辺の古代を考えるうえで(2) 平将門の乱の背景

八王子市 多賀神社 東京の国立市にある谷保天満宮が、なぜ菅原道眞の死を弔うための聖域として日本最古なのか、前から気になっていたのだけれど、少し線がつながってきた。そして、平将門の乱も、そこにつながっていた。 私が住んでいる高幡不動の近くに多摩…

第1169回 東京周辺の古代史を考えるうえで。(1) 日本の歴史を変えた騎馬技術と高句麗人。

高麗神社(埼玉県日高市) 埼玉県日高市の高麗神社と、神奈川県大磯の高来神社(高麗神社)は、東経139.32という南北ライン上に鎮座している。どちらも、かつて高麗人(高句麗人)が拠点としていたところだ。 埼玉の高麗神社は、若槻礼次郎、浜口雄幸、斎藤…