2025-07-01から1ヶ月間の記事一覧

第1586回 日本の国柄とは?

このたびの参議院選挙で躍進した参政党の変革メッセージは、こういうものだ。「戦後失われた国家としての軸を再興し、国民が熱望をもって追求できる日本の国柄を反映した国家アイデンティティの確立をめざします。」 このシンプルなメッセージには、実は、大…

第1585回 一夜にして「この世」が「異界」のように変貌する日本が育んできた文化。

2011年3月の東北大震災の直後、何度か取材を重ねていました。もちろん、その時は、想像を絶する被害の大きさに心が圧倒されてしまうばかりでした。 あれから月日が流れて、あらためて東北の各地を訪問すると、東北地方というのが、過去から現在まで、何度も…

第1584回 ものの生成の気配

猛暑が続きますが、この夏、身も心も涼やかになれるお勧めの美術展があります。 東京オペラシティー(京王新線初台駅そぐ傍)で開催中の難波田龍起展。 まだそれほど知られていないかもしれないけれど、きっと、半世紀後くらいには、じわじわと世界的にも評価…

第1583回 プラチナプリントと記憶の継承

手前、井津さんの作品、奥は川田さんの作品。 東京のPGIギャラリーで、「土佐白金紙」を使用した10名の写真家によるプラチナプリントの写真展が開催されています。 10名のうち、川田喜久治、井津建郎、志鎌 猛、八木清の4名は、風の旅人の誌面で何度も紹介し…

第1582回 人間の大地、祈りの大地。野町和嘉写真展。

世田谷美術館で野町和嘉さんの写真家人生の集大成とでもいうべき写真展が始まり、内覧会に行ってきました。 あいにく猛暑が続く日々ですが、野町さんが撮ったサハラ、ナイル、サウジアラビアなどの地域は、地球上で最も暑い地域ですから、この暑い季節にこそ…

第1581回 AIの発達と、人間の固有性

NHKのAIに関する番組で、AIは可能性の高い単語を予測しているだけであり、知能というのは予測力であるという趣旨の話があった。 だとすると、AIの「予測能力」は、桁違いの学習と、その学習の記憶力によるものだが、この学習量と記憶量において、すでにAIは…

第1580回 AI技術の発達と、教育や就職のこと。

「Microsoftの社内調査ではすでにコードベースの30%がAIによって生成されているという。 さらに重要なのはその“非対称性”である。AIを使った開発者のタスク完了率は26%向上する一方、シニアエンジニアの生産性向上は22%に対し、ジュニア開発者ではわずか4…

第1579回 ヤマトタケル神話と、八角墳の背後の真相。

ヤマトタケルの蝦夷鎮圧の拠点、朝日山に鎮座する吉田神社(茨城県水戸市) 今年の5月に東北の古代巡礼の旅をした時、最後の訪問地としたのは茨城県水戸市の吉田神社と吉田古墳でした。 なぜこの場所なのかというと、ここが、神話のなかでヤマトタケルの蝦夷…

第1578回 ほんとうの幸い

恐山 2016年10月から始めた「日本の古層」のプロジェクト。 2020年から毎年一冊ずつ本という形にすると決め、2024年10月、5冊目となる「かんながらの道」を作り、今年の2月には、これまでの総まとめとして「かんながらの道」の写真展を開催しました。 その後…

第1577回 極めて粗くて荒い政治の言葉

アメリカやイスラエルやイランの指導者の心に届けられる言葉や、彼らの心を動かす言葉を、私は、自分の中でイメージできない。 言葉は、お互いの心の中で何かしら共有するものがなければ、通わせることは難しいと感じる。 アメリカやイスラエルやイランの指…

第1576回 微分的ではなく積分的な視点での歴史認識

"> "> 東京と京都で交互に行なってきた31回目のワークショップセミナーを終えました。毎回土と日の二日間行うので、延べ日数では62日。フィールドワークを雨の中でやったことがない。 さすがに今回は梅雨本番の時期に設定しているから雨は覚悟していたし、…