人生

第1094回 ウィルス禍のなか、健やかな未来のための総合的判断とは。

どれか一つの理由でと決めつけることはできないが、新型コロナウィルスの禍が広がり始めて4ヶ月近くなり、地域ごとの違いがはっきりとしてきた。 専門家の先生は、このウィルスは、人種や地域性などに関係なく全人類の普遍的な脅威であると言っておられたが…

第1090回 いのちが私たちの中にあるのではなく、私たちが、いのちの中にある。

今日はお天気がよくて、家の前の河川敷に、親子連れが、わりとたくさん来ていて、子供の頃によくやっていた川に向かった石投げや、虫取をしていて、いいなあと思って眺めていた。 忘れてならないことは、いのちが私たちの中にあるのではなく、私たちが、いの…

第1083回 もののあはれという、日本人の運命の受け止め方

コロナウィルスで、かつて経験したことのない重い空気が世界を覆っている。 私は、2015年10月に発行した風の旅人の第50号で、次号の告知として、「もののあはれ」を発表したものの、その底深いテーマの前に途方にくれ、そのままになってしまっていた。 日本…

第1081回 歴史的転換期の中のコロナウィルス騒動

現在起きているコロナウィルス騒動で、専門家が、もしアメリカで何も対策を講じなければ、死亡率が爆発し約1,000万人が死亡するとシミュレーションをしている。アメリカ人の約75%が感染し、4%が死亡した場合、それは1,000万人の死亡、つまり第二次世界大戦…

第1079回  無為自然

困難極まりない状況に直面している時、その困難に翻弄されないように、これは試練であり自分は天に試されているのだと、自分に言い聞かせる時がある。 そして、天に試されているならば、天に対する応えは、どういう答えが正解なのかと考える。 もちろん、何…

第1072回  風土と人間

大阪のphoto gallery Saiで、写真家の小池英文さんが、「瀬戸内家族」というテーマで撮り続けたきた写真の展覧会を行っています。 小池さんの写真は、風の旅人でも何度か紹介させていただきましたが、この写真展を機会に、私と、小池さんに、ギャラリーの主…

第1065回 日本の古層(13) 白川郷の伝統的家屋ー自然に対する敬虔さが反映された形

雨の白川郷へ。台風が近づいていたので観光客は少ないと思っていたけれど、予想に反して、観光バスが何台も乗り付け、外国人で溢れていた。しかし、ピンホールカメラで長時間露光すると、動いている人は写らないので、昔のような静けさが念写される。 白川郷…

第1063回 時間の流れ

http://www.bitters.co.jp/satantango/ タルベーラ監督の『サタンタンゴ』について、さらに重要なポイントについて、考えてみたい。 7時間を超えるこの映画を構成している僅か150カットの長回しのシーンの一つひとつ。5分を超える長回しの撮影のあいだ、…

第1060回 逆境と生命力

人の苦悩には二つのタイプがあって、一つは、自分次第というもの。そしてもう一つは、自分の意思や努力ではどうにもならないもの。自分自身の病は、とても辛いことだが、その辛さを、どう受け止めて耐えるかは自分次第。しかし、愛する者の病は、祈ることで…

第1041回 病老死を遠ざけたいという、現代の屈折した病

https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201902/0012086861.shtml 2019年2月22日の神戸新聞の記事によると、望ましい最期の場所を余命の短い患者らに提供する施設「看取(みと)りの家」が神戸市須磨区で計画されていることに対し、近隣住民らが反対運動…

第1031回 人生の切り替えの時

10年以上、1000回以上書き続けてきたHatena Diaryのブログが、まもなく終了し、Hatena Blogという新方式になるという通達があった。そのため、こらまで書き続けてきたブログの文章を移行した。 Hatena Diaryは、慣れてはいたものの、様々な SNSが登場し使…

第1019回 時代を超える普遍性について思う

今、銀座のニコンサロンで奥山淳志さんの写真展「庭とエスキース」が開催されている。東京では1月30日まで。大阪では、2月22日から28日まで開催される。 奥山さんは、今回の写真展のために出版社を通さず自力で作り上げた写真集の販売のため、毎日、…

第1016回 いのちを呼びさますもの

レジリエンスフォーラム(人間力=地球協働力)というのを始めることにしました。 その第一回目を、​2017年12月10(日)18:30〜20:30 、稲葉俊郎さんをゲストに迎えて行います。 心臓の専門医でありながら、西洋医学のみならず伝統医療や代替医療など幅広く…

第1009回 古きを温めて〜日本の風土と魂の行方〜

(小野妹子の古墳 滋賀県 大津市) 現代のことが気にならないわけではないし、子供を持つ親として未来のことも心配だ。 そして、政治や経済が、未来のあり方に大きく関わってくることも理解している。 しかし、それ以上に、今改めて、私たちの足元文を見つめ…

第1004回 世界でいちばん美しい村

(撮影:石川梵) 石川梵監督の「世界でいちばん美しい村」というドキュメント映画がある。日本全国で上映され、人々の心を捉えているが、6月17日から、大阪の第七藝術劇場でも公開される。 http://www.nanagei.com/ 6月19日には、13時55分からの…

第973回 競争から共創へ 利己から利他へ③ 授かった命との付き合い方

私の家から自転車ですぐ行ける範囲内で、樹齢400年くらいから1000年くらいになる木が、何本もある。屋久島など深い森の中の原始林もすごいが、京都という街中で、中世の人々の暮らしのすぐそばで生きてきた樹木が、今もそこにあるというのがすごい。 …

第961回 無意識の記憶と、人の幸福

久しぶりに高野山を訪れた。高野山では、陶芸家の三星善業さんの窯出しのタイミングと重なり、また三星さんの弟子の和田直樹君が、ちょうど窯焼きの最中で、幸運だった。http://hiraharagama.doorblog.jp/ 和田君は、この前に訪れた時とは違う窯で焼いていた…

第950回 自分ではどうにもならない困難と、自分で何とかするしかない課題

この世界には、自分ではどうにもならない困難と、自分で何とかするしかない課題がある。長い人生で、ずっと順風満帆に行くことはありえず、どこかで間違いなく苦しい困難に遭遇する。自分で何とかするしかない課題の場合は、自分を鼓舞したり気分転換をはか…

第948回 どんな現実も、自分の潜在意識の現れ

ごめんなさい 許してください 愛しています ありがとう。 (ホ・オポノポノの4つの言葉) どんな目の前の現実も、100%自分の記憶(潜在意識)の現れ。 同じことが起きていても、人によって現実の受け止め方や解釈や対応の仕方が違うのだから、その現実は、そ…

第946回 散るからこそ知る有り難み

昨日の春の嵐で、桜はかなり散ってしまったけれど、緑は、一段と濃くなった。これからが春の本番。心の辛さは残り続けているけれど、だからこそ、あの頃の何でもないような日々が、とても幸福な日々だったということがよくわかる。 辛さを経験しなければ、気…

第943回 私たちの根っこは?

昨日の朝までアルゼンチン家族が四泊していて、シーツ洗って部屋を掃除した後、12時から、グルジアのキュレイターが来て、情熱いっぱいに自分の国のことや、今取り組んでいること、未来の可能性、そして一緒に何かできないか、という話をして帰った。 アルゼ…

第936回 歳月の中で積み重ねられてきたもの

写真家が、何十年もかけて撮り続けてきた写真の作品集を、数年に1度ずつくらいの頻度で発行したいと考えています。 デジタルコンテンツ全盛の時代、簡便な方法で作ってすぐに消費される情報ではなく、歳月の中で積み重ねられてきたものから滲み出る何かに、…

第932回 肥大化した自我を、自然に還して治癒していく年に

12月上旬から試練のなかにいて、今回は、お正月を祝えるような状況ではありませんでした。でも、こういう時こそ、いろいろ学びの機会だと思っています。今まで考えていなかったようなこともいろいろ考えましたし、わかっていたつもりになっていたことも、も…

第924回 不登校をきっかけに? 教育が変わらざるを得ない時

新国立競技場や東京オリンピックエンブレム問題の責任をとる形で下村大臣が辞任した後、このたびの内閣改造で、スポーツ好きの森元首相と縁の深い元プロレスラーの馳浩氏が、文部科学大臣に選ばれた。 馳浩氏が国会議員になる時の道を作ったのが、森元首相。…

第922回 不登校をきっかけに? 対人恐怖症の自分を客観視する。

知り合いの息子の不登校の原因の一つが、対人恐怖症だ。人の中に入っていけないという症状なのだが、健康な人は、対人恐怖症になっている人の感覚がわからないから、単純に、「あの人は、人が苦手」、「人見知りが激しい」、「臆病なだけ」、「勇気がない」…

第921回 不登校をきっかけに? 思いきって環境を変える

知り合いの中学2年生の息子が、7月に不登校になって、9月の夏休み明けに学校に行けるようになったものの、一日中自習室で過ごす期間が10日ほど経った時、父親は、環境を変えることを息子に提案し、息子もその方がいいと判断し、その10日後には引っ越…

第913回 ”かたじけなさ”と、日本のかけがえのない精神風土

8月8日、今宮神社の中にある織姫社で、織姫七夕祭を斎祀ることを奉告御祭に参列した。しばらく途絶えていた織姫祭を来年から復活させることが決まり、その報告を神様にする祭りだ。 世の中には、色々なタイプの祭りがあるが、最近では地方自治体などから助…

第911回 発想の転換がなければ、同じ過ちが繰り返される。

昨夜は、祇園祭りの宵宵山。今日は、関西圏に台風が直撃するとのこと。 世に災いがある時に、それを怨霊の仕業とみなし、その怨霊を神として祀ることで災いを鎮めようとする御霊会が祇園祭りの起源だが、そういう転換の発想を、日本人は得意としてきた。 地…

第908回 死から逆算するしかない自分の生

5月26日付けのNHKニュースで、「医療費抑制へ 後発医薬品 5年後80%に」と報じられていました。http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150526/k10010091791000.html 医薬品の特許が切れたあとに販売される価格の安い後発医薬品、いわゆるジェネリックの使…

第906回 陰陽分かれざりし時

風の旅人ともつながりの深い大橋弘さんの写真が、現在、新宿の伊勢丹のショーウインドウを飾っています。 これはちょっと驚きでした。ついに時代が大橋さんに追いついてきたかという感じです。 きっかけは、私が、吉祥寺の「食堂ヒトト」のオーナーである奥…