社会

言論の自由と、世間の問題

今の時代は、どんな人でもそれぞれ色々な意見を言える時代で、それはそれで大切なことであり、幸せな時代なのだろうと思う。ただ、言論の自由というのは、自分の暮らしに大きく関わってくることに関して、必死の思いで訴えるという局面において、その自由が…

第1056回 選挙の前に考えておきたい日本のこと。

ふだんから考えていなければならないことだけど、選挙の前は、やはり、ふだんは忘れていることでも、色々と考えざるを得ない。自分の一票が政治を動かすなんて、組織票が圧倒的な力を持つ小選挙区制の中では考えにくいけれど、自分がどういう世の中に生きて…

第1046回 広河隆一氏の性的暴行事件について(4)

広河隆一氏が、月刊雑誌に、今回のセクハラ事件に対して「手記」を書いて掲載している。 このタイミングで、手記を書く方も書く方だが、掲載する方の神経も理解できない。 手記を書くのは構わない。しかし、ふつう、手記というのは、事件がなんらかの結論に…

第1041回 病老死を遠ざけたいという、現代の屈折した病

https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201902/0012086861.shtml 2019年2月22日の神戸新聞の記事によると、望ましい最期の場所を余命の短い患者らに提供する施設「看取(みと)りの家」が神戸市須磨区で計画されていることに対し、近隣住民らが反対運動…

第1037回 天と地と人間を貫く不可思議な力!?

昨日の夜、突然、若い友人が電話してきた。 彼は、世間では心の病気とされる症状があり、とても感度が高く、繊細なセンサーを持っていて、そのため、現代社会では非常に生きづらい状態で生きている。しかし、幸いなことに、彼は、自分の状況を客観視する眼差…

第1036年 とても残念な日本の精神的光景。

とても残念な日本の精神的光景。 桂川の河川敷には広大なグランドと、草原の広がりがある。正月休みということもあり、草原の上で凧揚げを楽しむ親子がいたり、キャッチボールをする父と子、また、正月休暇で、ミニサッカーの娯楽を楽しむ大人がいた。 それ…

第1030回 脆弱な世界だからこそ感じられる生の本質

台風と地震が連続して起こり、空港閉鎖とか、停電の長期化というニュースが伝えられるけれど、携帯が使えなくなるとスマホ決済ができなくて買い物ができないとか、ネットによる救援活動の輪の広がりとか、これまでの自然災害と違う状況が起きているなあと実…

第1028回 アメリカンフットボールと近代合理主義社会。

アメリカンフットボールのことが大問題になっている。どのニュースもこの件を大きくとりあげ、それ自体が異様な状況となっている。アメリカンフットボールのルールを知っている日本人はほとんどいないが、今回の出来事は、ストーリーとして面白いのだろう。…

1024回 近代文明の本質と、その行方〜私たちは何を捨て、何を守るべきか。

4月1日(日)、午後1時から、第3回 この惑星に生きる作法〜レジリエンスダイアローグを開催します。 https://kazesaeki.wixsite.com/resilience/blank-1 テーマは、「近代文明の本質と、その行方〜私たちは何を捨て、何を守るべきか。」です。ゲストは、…

第1023回 ジェノサイド(集団殺戮)に対するダイアモンド博士の考えに対する違和感。

昨日の夜、寝る前に歯を磨きながらテレビのスイッチを入れたら、ジャレド・ダイアモンド博士が講義する番組が始まるところで、それは、ジェノサイド(集団殺戮)をテーマにしたものだったので、思わず、見続けてしまった。 ジャレド・ダイアモンド博士は、「…

第1018回 核と鎮魂(2)

昨日、参加してきたイベントは、「核と鎮魂」であり、決して、「核の鎮魂ではない。 「と」と「の」の違いだけれど、この違いは目が眩むほど大きい。イベントの途中、この違いの大きさをわかっていない登壇者もいたが、この違いが行き渡るような場でなければ…

第1017回 核と鎮魂(1)

京都に移住してから何かとお世話になっている信頼資本財団の熊野理事長と、風の旅人において、連載を続けてくれた作家の田口ランディさんが協働して、「核と鎮魂」というイベントを開いた。原発問題、とりわけ高レベル放射性廃棄物の最終処理の問題を軸に、…

第1016回 いのちを呼びさますもの

レジリエンスフォーラム(人間力=地球協働力)というのを始めることにしました。 その第一回目を、​2017年12月10(日)18:30〜20:30 、稲葉俊郎さんをゲストに迎えて行います。 心臓の専門医でありながら、西洋医学のみならず伝統医療や代替医療など幅広く…

第1013回  政治の問題だけでなく、国民の依存体質がどれほどなのか問われる選挙でもある。

10月22日の衆議院選挙。当初は、小池人気に頼るだけの何の実績もない希望の党が、安倍政権を悪者にする戦略で大躍進するのではと期待されたが、野党が一丸となって安倍政権と戦うのではなく、仲間に入れるとか入れないのゴタゴタで、状況が大きく変わること…

第1012回 どの政党が勝つか、よりも大事なこと

選挙の結果がどう転んでも、悲しいかな、ろくなことにならないような気がしてきた。希望の党から出馬の中山成彬元文部科学相が、 首相に望ましい人物として「安倍晋三首相がいい」と、堂々と発言しているようだ。 希望の党が「安倍政権打倒」を掲げているこ…

第1011回 リベラルとは何なのか。

解散総選挙で、日本中が、政治ゲームに染まっている。 これまで何の実績のない小池党首の希望の党に、つい最近まで政権政党だった民進党が、リベラルな政治家を排除するためだと安全保障と改憲の踏み絵を迫られ、選挙に出馬できるかどうかというキャスティン…

第1010回 昭和という時代の欺瞞と虚飾の延長線上の今

京都の河原町のLumen galleryで福島菊次郎の写真展と記録映画の上映があります。 http://www.lumen-gallery.com/ まだご覧になっていない人は、ぜひ一度見ていただきたいです。きっと感じるところがたくさんあるでしょう。 現在、安倍政権が、民進党の混乱や…

第1009回 古きを温めて〜日本の風土と魂の行方〜

(小野妹子の古墳 滋賀県 大津市) 現代のことが気にならないわけではないし、子供を持つ親として未来のことも心配だ。 そして、政治や経済が、未来のあり方に大きく関わってくることも理解している。 しかし、それ以上に、今改めて、私たちの足元文を見つめ…

第1007回 禍福と、かんながらの道。

8月5日は、現在の日本で経験できるもっとも美しく静謐な祭りの一つ、今宮神社の織姫祭りだった。ありがたいことに、私もこの祭りの実行委員会の末席に座らせていただいている。 神事の後には、神前で、お供え物を参列者で味わう豊かなひととき。かけがえの…

第1005回 政治の単純化と、われわれの思考の単純化は相互関係にある。

安倍政権は、これまで、選挙に強いことが強みだったらしい。選挙に強かったから、自民党内でも、安倍一強だったようだ。 安倍政権が選挙に強かったのは、実績でも、実力でもなかった。他に受け皿がなかったこと。そして、他の政党よりも、「経済」に特化した…

第1004回 世界でいちばん美しい村

(撮影:石川梵) 石川梵監督の「世界でいちばん美しい村」というドキュメント映画がある。日本全国で上映され、人々の心を捉えているが、6月17日から、大阪の第七藝術劇場でも公開される。 http://www.nanagei.com/ 6月19日には、13時55分からの…

第1003回 過去と未来の橋渡しになる映像を

一般社団法人カメラ映像機器工業会(CIPA)が発表している数字を見ると、デジカメ販売の長期衰退は、著しい。 コンパクトカメラは、2010年が1億900万台で9,774億円だったが、2016年は、1,200万台で1,630億円。 レンズ交換式カメラは、2010年が1,300万台で3,9…

第1001回 「室礼展」に見る、緩く心地よいつながり。中央集権的な構造から分散処理的な構造へ。

京都ではKyoto Graphieという写真祭りで盛り上がっています。私も、この期間中、「The Terminal Kyoto」というところで、最近、ピンホールカメラで撮り続けている古樹の写真を、和紙に出力して展示させていただいています。 Kyoto Graphieが写真メインの展示…

第996回 脱中央集権的な社会という夢

PHOTOGRAPH BY ROBERTA RIDOLFI 出典『WIRED』 ルイス・アイヴァン・クエンデ|LUIS IVÁN CUENDE 1995年、スペイン・アストゥリアス州オヴィエド生まれのシリアルアントレプレナー、エンジニア、ハッカー、クリプトアナキスト。 この21歳の天才青年の考え…

第995回 人間の尊厳とは 

映画「この世界の片隅に」(監督:片渕須直、原作:こうの史代)がとてもよかった。 ごく普通のことを積み重ねていくことが、こんなに愛しく、そしてそれを失うことが、こんなにも哀しいのだと、胸にしみた。 http://konosekai.jp/ 嫁入り前のすずが暮らして…

第993回 末法の世

2011年3月11日から6年経った。 このサイトには1000本を超える動画が、位置情報を特定して記録されている。 http://311movie.irides.tohoku.ac.jp/SearchPage?8 このうちの1本を見るだけでも、自分の中の何かが崩れていくような気持ちになる。この震災…

第989回 主権の自己制限について

GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は、昨年3月末で7%超の東芝株を間接保有し、東芝の「隠れた大株主」だ。昨夏の段階で、年金マネーは、東芝の不正会計問題によって株価が下がったため、計130億円の含み損を抱えた。東芝は、その後、さらに…

第987回 日本の誤算(後半)

(前半)から続く 一ヶ月前、青森県の六ヶ所村に行った。その時、経済産業省の国家公務員も、元東京電力で、現在は高レベル放射性廃棄物の最終処理場を決めるために作られた原子力発電環境整備機構の社員も一緒だった。六ヶ所村の住民、六ヶ所村の再処理工場…

第986回 日本の誤算(前半)

東芝を擁護する気持ちなんてまったくないけれど、現在起きている出来事が、あまりにも矮小化されて、高見の見物のように語られているように思う。東芝の経営陣の経営センスのなさ、傲慢さ、日本人の働き方の問題など・・・。 確かにその側面もあるかもしれな…

第984回  自分の利己主義に無自覚な現代日本人  

トランプ大統領が、難民受け入れを禁止する大統領令にサインしたことが大きく取り上げられ、それに対して日本人が、ひどいと言っている。しかし日本はもっとひどい。 このたびのトランプ大統領の行動に対して、フランスやドイツの首脳は明確に非難をしている…