「風の旅人」Vol.17(12月1日発行)の巻頭の写真部分の初校が出る。同時に、Vol.18(2006年2月1日発行)の企画がほぼまとまったので、これから少しずつ、関係者に連絡をしていく。
VOL.18のテーマは、HEAVEN’S WILL〜宇宙の摂理〜
宇宙のなかの森羅万象は一つ一つ個別に切り離して存在できるものではない。何ものかの一貫する力のなかで創出され、維持され、解体され、全体を構成している。宇宙に散在する星々から海中深くの生き物たち、一粒の氷の結晶と巨大な氷河、一粒の砂と砂丘、一枚の葉や一本の樹木と森、動物、空や大地や海から人間社会、そして私達の意識でさえ、その力のなかで生滅を繰り返している。というのが趣旨。
大きなテーマなので、一回で終わらないかもしれない。
第一回目の巻頭特集は以下のとおり。
●THE GALAXY 写真/HABBLE TELESCOPE(NASA)
●ICE AND SNOW 写真・文/水越武
●THE SOURCE OF LIFE 写真・文/中村征夫
●GOD AND HUMAN 写真・文/野町和嘉
●NATURAL SURROUNDING 写真・文/吉野信
銀河から氷河から氷から海から生物からその環境世界から人間の精神へ。
ちなみに、今日、ミクシィで、「風の旅人」の読者の一人と下記のようなやりとりがあった。
「風の旅人はone and onlyな雑誌だと思います。因みに、地球から出ることはないのですか?笑 宇宙風というのがあるように、 例えば月や火星には出て行かないのでしょうか
いやいや、夢想です。 」
「もちろん、地球から出ていきます。2月号くらいから。 でも、それは、外にあるものをサイエンスとして客観的に見るのではなく、自分の内側と呼応させる形でやることが大事です。 2月号のテーマは、HEAVEN’S WILL という大きなテーマです。」
「佐伯さんのミクシー写真のように、少年が雲を見上げ、あぁ、きれいだなぁ、ふしぎだなぁ、だけでおわらせず、その見上げる雲の成分が今の君の中にもあって、それはいつかは海であって、いつかは雨であって、 いつかは虫や牛や、かつては恐竜の体内にあったものなのだよ、ということ、そういうことを伝えるような感じなのかなぁ。」
そして、次に続けるとしたら私のコメントはこんな感じ。
「今必要なことって、そういうことを理屈で納得しようとしたり、科学的裏付けとともに覚えたりすることではなく、すっと心に馴染んだり、ぐっと心に食い込んだりして率直に感じられることなのでは・・・」