ユーラシア旅行社 出版部では、現在、「風の旅人」の編集・制作と販売、そして、介護会社セントケアのPR誌を二ヶ月に一度、編集制作を行っている。
スタッフは、「風の旅人」とPR誌の編集長である私と、昨年大学を卒業したばかりの2人の女性スタッフ(彼女たちは、大学を卒業してから1年ほど、フリーターだった)。 この10月末日まで、同じく、学校を出たばかりで働いていた男性が一人いたが、彼は、11月から旅行部門に異動となった。
その為、新たに一人、アルバイトか社員を採用しようと考えている。
現在、「風の旅人」の編集は私一人で行い、二人のスタッフは、連日、流通ルートの開
拓に勤しんでいる。彼女たちは、「風の旅人」の編集に関しては、多少の手伝いをしたり、打ち合わせ内容を傍で聞いたりして、その空気から何かを感じ、自分のなかに「言うに言われぬもの」を少しずつ蓄積している。
介護会社のPR誌に関しては、私が全体を統括したり取材を行うものの、二人のスタッフも、インタビュー取材や、DTPを使用したデザイン・レイアウトの仕事を通じて、編集のイロハを学んでいる。
ただ、ユーラシア旅行社という会社は、創業以来、全社員が海外添乗を経験するということを続けてきている。経理担当者も人事担当者も海外添乗ができるということが強みになっており、8000社ほどある旅行会社のなかでも、そういう会社は、ここだけだろう。だから、現在の二人の出版部スタッフも、今年、二度ずつ海外添乗を経験した。一人は、トルコとイラン、もう一人は、アンコールワットとベトナムだ。
添乗に行く為には、旅程管理者資格というものを取得しなければならない。この資格は、4万円ほどの授業料(自分のための資格なので、もちろん自腹)を払って、会社を一週間ほど休んで受講する公的な研修のなかで行われる試験を受けて取得するものだが、合格率は極めて高い。その資格を取り、社内の研修を受け、万全の状態で海外添乗に行く。海外だから、英語力は多少(二級程度)必要になる。
添乗といっても、特殊能力が要求されるわけではなく、基本的には、対話力や説得力と危機管理能力(つまり周りの気配に敏感であること)、気配り、目配り、心配り、それに度胸や体力や行動力が勝負なわけで、どの仕事にも通じる基本的な能力が試されるにすぎない。
編集の仕事というのも基本的に同じようなもので、いい添乗ができない人に、いい編集はできないのではないかとさえ思う。(いい添乗ができる人=いい編集ができる人とは限らないが。)
私自身、未経験で「風の旅人」を立ち上げたので、出版・編集という仕事に専門のスキルなどまったく必要ないと思っている。
出版・編集に関わってくる些細な知識(印刷、写真の扱い、流通、その他諸々)は、学習して覚えればいいだけのこと。既存の情報知識を覚えていくことは、能力に関係なく、努力すれば誰にでもできる。
現在は、どこからでも簡単に情報・知識を入手できる時代なのだから、大事なことは、どんな仕事であっても、自分に必要な情報知識を見極めて、それを迅速に入手する方法を体得していることだろう。
また、文章の理解力や、文章を書く力に関しては、出版・編集の仕事に専門のスキルではなく、どんな仕事をしていても、大事なことだ。
それゆえ、出版・編集の経験があるか無いかの違いは、ほとんど意味がないと思う。経験があれば優秀であるという保証はどこにもないし、未経験だからといって能力がないということでもない。
むしろ、分野に関係なく、どこでも通用するだろうと思わせる人の柔軟な仕事力が、新たなパラダイムをつくっていくうえで、大事なことかもしれない。
これからは、きっとそういう時代になるのだと思う。
ということで、最初はアルバイトから始めてもらって、状況を見て相談のうえ、社員になるという条件で(アルバイトは、海外添乗はしない)、希望があれば、履歴書・志望動機などを編集部まで送付してください。電話でのお問い合せは、受けつけておりません。
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