縄文もどきの土器を、縄文人と同じように野焼きで焼こうとしたけれど、全滅した。
焚き火をできる場所ということで、丹沢まで行ったのだが、行楽地に向かう人々で渋滞に巻き込まれ、1時間で着けるところを4時間もかかってしまった。日が暮れるまでに終わらなければならないと気持ちに焦りが生じてしまい、本焼きに入る前に時間をかけて熱し、土器の全体に温度差が無くなるようにしなければならないのだが、焦れてしまい、中途半端なまま本焼きに突入。
しかし、やはり結果は無惨だった。ボン!!という大きな音が立て続けに鳴り、爆発してしまった。
こんなにボロボロになるなんて思いもしなかった。なめてかかった、ということだ。
火の中に放り込みさえすれば焼き物ができるという考えがどこかにあったのだろう。焼き物は、粘土作業よりも、火との付き合いに真髄があると聞いたことがあるけれど、天然の火と付き合うのは難しいなあと思う。
火加減が難しいし、風向きで、全体にうまく火がまわらない。作業をしながら、不安な気分がずっと付きまとい、その状況に我慢ができずになってしまうと、なんか意地になって火を強めたくなる。
心を落ち着かせ、のんびりとした気持ちで、じっくりと蒔を足していきながら、時間をかけてやらなければならない。
渋滞で4時間もかけて到着し、気持ちの準備もできないまま、バタバタとやってしまったのだけど、最初から敗北が見えていた。
朝から気持ちに余裕をもってできるような状況でなければダメだ。
ショックはショックだけど、爆発までいってしまうと、なんか、そのあっけなさが爽快で、諦めもつきやすい。
火とうまくつきあえるような境地に達するまで、繰り返しやるしかないだろう。