理想への人生を費やした賭け

「まだスペインでは、全ワイン消費のうちオーガニックワインが占める割合は、たったの0.1%です。そのような状況の中、敢てオーガニックワインの生産にこだわることは、生活の為のワイン造りを超えた、ある理想への人生を費やした賭けでもあります。」
 どんな仕事でも、そうした心を持ち続けたいものです。
  この言葉は、友人がスペイン旅行中に出逢って惚れ込んだワインの生産者の言葉です。友人は、そのワインを日本で販売することになり、昨日、我が家に大勢が集まって、ワインの飲み比べを行いました。家の床下で寝かしていたシャトー・オー・ブリオンの1994年(時価4万円ほど)、グルジアワイン、黄金の年と言われた2009年のボルドーワイン(ただし、1500円程度のハウスワイン、友人のワインとほぼ同価格帯の人気のスペインワイン。友人のワインは2000円程度で販売することにしているのですが、シャトー・オー・ブリオンとは相手にならないだろうな、でも他のデイリーワインとどれくらい差をつけられるかなと言いながら飲み始めました。ところが、そのスペインのオーガニックワインは、シャトー・オー・ブリオン以外のワインとは歴然とした差がある優れもので、シャトー・オー・ブリオンの後に飲んでも、なんとか大丈夫という実力でした。ふつうは、このクラスのワインは、超一級のワインの後に飲むと、今回、試飲した他のワインのようにスカスカに感じられる筈なんですが、このオーガニックは、力負けせず、重厚さをきっちりアピールできていました。もちろん、デリケートで芳醇な香りは、シャトー・オー・ブリオンにかなう筈がありません。価格差は20倍もあるのですから。でも、週末にちょっと豊かな気分になりたい時には、十分です。さっそく私も1ケース買い求めました。お試しあれ。
 友人が仕入れてきたワインということで、かなり贔屓目があるかもしれませんが。

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