男は辛いよ 蜂の世界(養蜂農家を訪ねる)




YouTube: 養蜂農家立川




YouTube: 蜂に刺された 立川

 今日は、立川郊外の養蜂農家を訪ねました。生まれて初めての体験。ものすごい数のミツバチ。一つの巣で数万匹。その中に女王蜂は一匹だけ。働き蜂は、せっせと働いて、わずか35日で死んでしまう。女王蜂は、3年生きる。6年生きるものもいるそう。普通の蜂の30倍以上の寿命だ。女王蜂は、生まれた時は普通の雌の蜂。しかし、蜂の巣の六角形の部屋の中にひときわ大きな部屋(王台)があり、偶然そこに産み落された蜂に、働き蜂が次々とロイヤルゼリーを運び込んで、たった二週間ほどで女王蜂に育つのだそうだ。それ以外の雌の蜂は、花粉と蜂蜜で育てられる。生まれた時ではなく、育てられ方一つで、普通の蜂の30倍の寿命になるのだから不思議。
 働き蜂は、女王蜂にならなかった雌。そして、雄は交尾の為だけに存在している。戦うため針すら持っておらず、一つの巣のなかで5%ほど。
 二週間ほどで女王蜂になった処女蜂が飛び立つと、雄蜂がいっせいに追いかける。他の巣の雄蜂も追いかける。近親婚を避けるために、女王蜂は、色々な雄蜂と交尾する。競争に勝って無事に交尾できた雄は、生殖器を雌に差し込んだはいいが、そのまま生殖器をえぐり取られるように壮絶に死ぬ。
 そして交尾ができずに巣に帰ってきた雄蜂は、繁殖期が終わると、巣の中でブラブラ遊んでいることを許されず、働き蜂に追い出され、餌の食べ方もわからず、敵と戦う針もなく、のたれ死にするしかないのだ。
 繁殖期に、女王蜂は数百万の精子を受精する。それから毎日、女王蜂は、1日に1千〜2千個の卵を、オスとメスのバランスをとりながら産み分けする。その生活を3年以上続けるのだ。
 蜂は、地震前には、地震を察知する動きをするという。蜂は、生物の原理原則を身を持って生きているのだろうか。
 男って、何なのだろうか。

 下の動画は、ミツバチの働き蜂に刺されたところ。中学生の頃、何の蜂かわからないが、ランニング中にジョッギングパンツの間から入り込んだ蜂に股関節のあたりを刺されたことがあり、その時は、股が裂けたかのような激痛が走り、医務室に駆け込んだところ、蜂に刺されたことがわかった。その時に比べれば、ミツバチの針の痛みはマシだった。だとすると、あの時の蜂はスズメ蜂とかだったら恐いなあ。一度、スズメバチに刺されると、二度目は、身体が過剰反応して命が危ないというし。ミツバチは、刺すと、針が相手の肉にめり込んでしまう。だから蜂を取り除くと、針が根元からもぎ取られて死んでしまう。だから、ミツバチが私の指を刺している間、どうしていいかわからなかった。ジンジンと痛みがあるのだけど、ミツバチの一生の最後に立ち会っているような気分だったと言うと、ちょっと大げさか。