(この表紙は、未完です)
風の旅人 復刊第1号の内容紹介と、オンラインによる注文を受付始めました。発行日は、2012年12月1日です。
(書店での販売はございません。)
http://www.kazetabi.jp/
復刊第1号のテーマは、修羅ー2001 Phenomena
復刊第1号のテーマは、修羅ー2001 Phenomena
現象=phenomenaというのは、表層を流れ行く世相のようなものではなく、潜在的に隠れていたものが事象(事件)として浮かび上がってくること。これまで見えていなかったものが、ほのかに見えてくること。だからそれは、次なる現実の兆しかもしれない。
風の旅人復刊第1号のテーマの背景として、当然ながら昨年の3.11以降の日本の状況が意識されています。この極めて困難な時代に、どのような価値軸を作り上げていくべきなのか。諦めて無関心にならず、無気力にならず、生そのものと真剣に闘っていく姿勢。
「修羅」(阿修羅)は、古代インドでは魔神でしたが、古代ペルシャにおいては最高神アフラ・マズダーであり、その激しい闘争は生命生気の象徴でもありました。
善悪の基準は、時代を支配する価値観によって180度転換します。大勢が主張する善に安易に迎合することが、結果的に悪となることを、人類はこれまで何度も繰り返してきました。
また仏教における六道で、修羅道は、四苦八苦とともに歓びもある「人間道」と、使役されるがままの「畜生道」の間に位置づけられています。修羅道は、苦しみや怒りは絶えないものの、地獄ではありません。そこで負う苦しみは、自らに帰結するものであり、それゆえ、自分次第で救いの道が開かれているからです。
現代が困難な時代であることは間違いないでしょう。
しかし、たとえどんな時代に生まれ落ちようとも、生きることは生易しいことではないということを深く自覚したうえで、現在の状況をどう捉えるか。修羅というテーマにはそうした思いがこめられています。 風の旅人 編集長 佐伯剛
風の旅人復刊第1号のテーマの背景として、当然ながら昨年の3.11以降の日本の状況が意識されています。この極めて困難な時代に、どのような価値軸を作り上げていくべきなのか。諦めて無関心にならず、無気力にならず、生そのものと真剣に闘っていく姿勢。
「修羅」(阿修羅)は、古代インドでは魔神でしたが、古代ペルシャにおいては最高神アフラ・マズダーであり、その激しい闘争は生命生気の象徴でもありました。
善悪の基準は、時代を支配する価値観によって180度転換します。大勢が主張する善に安易に迎合することが、結果的に悪となることを、人類はこれまで何度も繰り返してきました。
また仏教における六道で、修羅道は、四苦八苦とともに歓びもある「人間道」と、使役されるがままの「畜生道」の間に位置づけられています。修羅道は、苦しみや怒りは絶えないものの、地獄ではありません。そこで負う苦しみは、自らに帰結するものであり、それゆえ、自分次第で救いの道が開かれているからです。
現代が困難な時代であることは間違いないでしょう。
しかし、たとえどんな時代に生まれ落ちようとも、生きることは生易しいことではないということを深く自覚したうえで、現在の状況をどう捉えるか。修羅というテーマにはそうした思いがこめられています。 風の旅人 編集長 佐伯剛