文明と荒野

 本日、「風の旅人」12月号の見本刷りが届いた。書籍流通会社を通して、まもなく書店店頭に並び始める。
 今回のテーマ「文明と荒野」のエッセンスは、巻頭の鈴木邦弘さんのジプチ難民キャンプの写真のなかに秘められている。
 人間が作り上げたシステムや価値観を拠り所にして生きている人間は、それらが崩壊した時に、もしくは、それらを拠り所にできなくなった時に、生きていく気力を失う。しかし、最初からそんなものを拠り所にしていない人間は、環境がどう変わろうと、あまり変わらないのだ。