2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ビッグデータの時代と、風の旅人

2003年4月に風の旅人を創刊した時、社会にビッグデータという言葉はなかった。しかし、インターネットが社会に急速に浸透し、膨大な情報がやりとりされるようになっており、膨大な情報を使いこなすか情報に翻弄されるかによって人生が大きく異なってし…

ビックデータの時代と、小学生なりすましの件について思うこと。

小学生になりすまして今回の衆議院解散に疑問を投げかけるホームページを作った若い人が卑劣だと責められ、安倍首相までがFacebookで、この件を「最も卑劣な行為」と批判した。この程度のことを最も卑劣な行為を責めるのであれば、小渕優子前経産相の不正は…

いのちの文(あや)

京都にいると、目に見えない交差点の中に自分がいるだという気がしてくる。色々なシンクロが起こり、自分の無意識の中にあったものが、一挙に具体的な形となって表出する。 昨日、ここ数ヶ月ほど考えていたことをまとめて、風の旅人の次号(第49号)の企画…

暮らしは、闇(くら)し。

京都を訪れた友人が、「京都は暗いねえ」と呟く。そして、「これでいいよね」と付け加える。京都は、電灯の暗さだけではなく、野外広告の規制によって派手な看板がなくなった。「電気が暗いと、活気に乏しいように見えるねえ」などとバカなことを言う経済界…

消費税の問題と、ひとりひとりの人生

実際に自分で確かめたわけでもないし、正確に事情を把握しているわけでもないのに、教育やメディアの報道が刷り込まれて、そういうものなんだと思い込んでいることがよくある。 たとえば、ここ数日、解散総選挙の気配が漂い、その焦点になりそうな消費税の問…

日本人の魂の故郷 室生寺と土門拳

(撮影/土門拳) 女人高野と呼ばれる室生寺に行ってきた。土門拳が何度も通い続けた室生寺は一度は行ってみたかった。 到着したのが夕暮れ時の閉館前で、紅葉の季節なのに観光客の姿がなく、静けさに包まれていて心穏やかな気持ちになった。 空海は、身体は…

20世紀から21世紀、「ドブ河」の時代から、「波」の時代へ?

(撮影/森永純) 「私を深く感動させる写真、私の人生を変えてしまう写真は数少ない。森永純の写真はその二つを併せ持っていた。」 ユージン・スミス??の続き そのユージンスミスが、21世紀になってようやく完成した森永純さんの第2作目である「波」の写…

20世紀から21世紀、「ドブ河」の時代から、「波」の時代へ?

(撮影/森永純)「私を深く感動させる写真、私の人生を変えてしまう写真は数少ない。森永純の写真はその二つを併せ持っていた。」 ユージン・スミス ユージンスミスは、森永純さんが撮ったドブ側の写真を見た瞬間、そこに原爆を象徴する何かを見て、号泣し…

20世紀から21世紀、「ドブ河」の時代から、「波」の時代へ?

(撮影/森永純)「私を深く感動させる写真、私の人生を変えてしまう写真は数少ない。森永純の写真はその二つを併せ持っていた。」 ユージン・スミス 先日、東京に出た際、森永純さんが、生死の境を彷徨う大病後、週に三回通って透析を受けている病院に行っ…