2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

壊れるものと、人の心

今年の6月に五歳になった我が家の息子が、今朝、1リットルの牛乳瓶を庭の階段で落として、大泣きしていた。 朝、新聞と牛乳を取ってくるのが息子の仕事なのだが、大きな牛乳瓶を二本と新聞を脇に抱えて、親父の大きなサンダルを履いて、ヨタヨタと階段を上…

世界に一人しかいない・・・

今朝の朝日新聞の朝刊に、世界に一人しかいない『木下あいり』ちゃんの写真が、掲載された。 下校中に性犯罪を受けて殺害されて以降、「広島の小一女児」として報道されてきた木下あいりちゃんの父、木下建一さんは、敢えて、名前と家族が撮影した本人の写真…

「渋谷」(藤原新也著)のリアリティ

藤原新也さんの新刊、渋谷を読む。 この書物の全体と細部のいろいろなところに潜む凄さに感服した。 各種の評論家が表層的に論じる現在の様々な現象の背後の、その内奥に降りていって概念ではなく感覚として掬い取ってくるスタンスは、藤原さんのこれまでの…

スタッフ募集

引き続き、スタッフを募集します。社員もしくは、アルバイト。 業務的に手が足りなくて人手を求めているのではありません。 自分で仕事を創り出していける人、もしくは、具体的にその経験がなくても、その意欲が強く、行動の伴える人を求めています。 「風の…

二種類のドキュメント

ポレポレ東中野でやっている「プージェー」は、よかった。 http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=6933 関野吉晴さんと、モンゴルの少女プージェーとの触れあいをドキュメントで追っているのだが、「事実」を通した「現実」の伝え方が、…

子供の未来と、哲学や神話

最近、四歳の子供が哲学的な質問をしてくる。 昨日は、朝起きてきて、突然、「いのちは、どうやってできたの?」と質問してきた。いつの間に“いのち”という概念を覚えたのだろうと驚いたが、ここで怯んではいけないと思い、洗面器を水で満たし、その中の水を…

現代人の生理を司るもの?

千葉県の富津に、土曜から日曜にかけて一泊二日で剣術の合宿に行く。 二日間、コンピューターも、文章も見ず、無心になって木刀を振り続ける。 宿泊した宿は、一泊7,000円で外観はみすぼらしいが、食事はとても美味しかった。さして豪華ということでは…

展覧会のご案内(風の旅人と「書」の呼応)

6月1日に発行された「風の旅人」は、書道家の御園平氏とのコラボレーションです。写真からのインスピレーションを得て創造された「書」が幾つか掲載されています。 実際に、この仕事を通じて創造された「書」は、膨大な数で(千本ノックのように千枚描かれ…

今大切な「飽きることがない」表現

ちょっとしたきっかけがあって、1970年に書かれた「管理社会」という表題の新書を読んだ。そこに書かれたことは、現代にそのまま当てはまる。つまり、35年経っても何も変わっていない。 現代社会を分析する評論は様々あるし、オウム真理教や、企業の不…

風の旅人 Vol.20 について

6/1に発行される「風の旅人」20号のテーマは、ALL REFLECTIONです。 http://www.kazetabi.com/ 月面の写真、桂離宮や日本の道具、オーストラリアの都市と、自然荒廃が続く郊外、夕張炭鉱、戦前、戦中の東京といった写真が続きます。 この…