2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

OWN LIFE

12月1日、「風の旅人』第23号、”OWN LIFE”〜永遠の現在〜が、発売されます。 http://www.kazetabi.com/ 既にもう店頭に出ているところが、けっこうあるみたいです。 この号の簡単な趣旨は以下のものです。 「私たち日本人の感受性は、日本に固有…

自己表現ビジネスの隆盛

藤原新也さんのホームページで、新風舎の共同出版のいかがわしさが取り上げられている。 →http://www.fujiwarashinya.com/talk/index.php 私のところにも、新風舎で発行された写真集が時々送られてくるし、例の平間至賞の案内などの資料も送られてくるが、選…

自分を見失う理由

たとえば写真の売り込みなどにおいて、「日本の雑誌用にデジカメで森の写真を撮っていますので、見ていただけますか」などと言ってくる人がいる。 「日本の雑誌用というのは、どういうことですか?」と聞くと、「日本の雑誌の編集部に売り込みをすると、フィ…

藤原新也さんの朝日新聞の寄稿文について

藤原新也さんが朝日新聞に寄稿した記事→ http://www.fujiwarashinya.com/talk/index.php?mode=cal_view&no=20061121 について、「藤原さんも新聞紙上で”苛め”をしているじゃないか」と批判する人がいる。 子供が携帯電話に「ゴキブリ」と書くことも、藤原さ…

藤原新也さんの新著『黄泉の犬』に感応したこと

『黄泉の犬』は、客観的に分析したり批評できる本ではない。なぜなら、この本に書かれていることについて考えることは、自分自身のことを直接的に考えることだからだ。 だから、この本について意見を述べることは、この本を読むことで自分の心身の何が直接的…

幼稚園の父親参観? 子供の叱り方など

参観で訪れた幼稚園には、可愛いウサギや鶏が何匹もいて、子供が交代で面倒をみていた。また、もう少し経ったら、落ち葉を集めて焚き火をして、焼き芋を作るのだと言う。 現代社会は、燃え盛る火を身近に見る機会も、危険だからという理由で、きわめて稀にな…

幼稚園の父親参観? 理解できないことの尊さ

土曜日、息子の幼稚園の父親参観に行った。 その幼稚園は、樹齢数百年はあろうかと思われる古樹が鬱蒼と茂り、その樹木に取り囲まれるように土の広場があって、まるで神社の境内のようだという印象を持った。 そこで幼稚園児達が、拾ってきた銀杏を金槌でト…

教育基本法改正の前に必要な大人の改心

このたびの教育基本法改正などを見ても、子供をどう教育するかということばかりが論じられる。しかし、それよりも肝心なことは、大人がどうなるべきかなのではないだろうか。 大人は、子供に好かれる人間になることより、子供に尊敬される人間になることを目…

先に解決すべき、大人の内面の問題

誰もが予想したとおり、自殺予告の公表とメディアの騒ぎによって、「自殺予告」が連鎖している。 誰もがそうなることを予想しているし、おそらくメディアもわかっている筈なのに、大騒ぎをする。 それにしても、自殺するくらいなら学校を辞めるか登校拒否に…

「風の旅人」文庫

酔った勢いで書いて、自分を駆り立てていくということもたまにはいいだろう。 今日、「風の旅人」の執筆者と池袋で飲んでいて、「佐伯さん、風の旅人文庫作ろうよ、一冊800円くらいで」と言われた。 これまでは、まったくそういうことは考えたことなかっ…

「未来」=「明日の自分」とつながる表現行為

現在、東中野の「ポレポレ東中野」という小さな映画館で、「炭鉱(ヤマ)に生きる」という映画が上映されている。 同時に、同じビルのIFにある「ポレポレ座」で、炭鉱画家?の山本作兵衛さんの絵画展が同時開催されていて、それに関するイベントが一昨日の夜…

自分という牢獄を抜け出していく力〜大竹伸朗[全景]展〜

昨日、上野の国立西洋美術館で開催されている「ベルギー王立美術館展」を見た。先週に見た東京都美術館の「エルミタージュ展」よりも、とてもよかった。 展覧会の企画者の真剣度というか、視点の深さが、国立西洋美術館の方が、断然良い。もしかしたら予算の…

敢えて自殺について?

「ははは」さんのコメントは敢えて残したが、「敢えていじめについて」に対するコメントで、一つではなく、幾つかのコメントを削除している。 反対意見だから削除しているのではない。意見ではなく、揶揄にすぎないから消去している。 意見というのは、人が…

適度に脱力し、葉を落とす。

最近、眠りが浅く、心身の調子が悪かった。 昨晩は、8時間の睡眠をとり、目覚めた後も、午前中いっぱい、ベランダに寝転がって、日向ぼっこをしていた。 週に二回は、水泳とか運動をするようにしているが、夜の室内なので、太陽の陽射しをめいっぱいに浴び…

白川静さん、信実の道を逝く

白川静さんが逝かれた。96歳だった。 虫の知らせというのだろうか、昨日は、昼間、編集部に来た写真家と現代美術家の人とも、夜、外でたまたま会って飲んだ二人とも、白川静さんのことを話し込んでいた。4年前の「風の旅人」の創刊の頃のことや、初めて京…

敢えて自殺について(3)

マラソンランナーは、勝利する喜びよりも、完走することを大事にしている。 それはなぜだろう。 途中で消耗しきって何度も何度も辞めようと思いながら、ふらふらになっても、走り続けて完走しようとする。 途中に急な坂もあるし、強い向かい風もある。人に足…