2024-11-01から1ヶ月間の記事一覧

第1535回 八幡神の謎について

離宮八幡宮 "> 大山崎山荘美術館にアンドリューワイエス展を見に行った後、すぐ近くの離宮八幡宮に立ち寄った。 ここは気になる聖域であるため、何度も立ち寄っているのだが、この対岸の男山に鎮座する石清水八幡宮の元宮で、石清水八幡宮の創建の1年前の859…

第1534回 掻き消えてしまいそうな自我のゆくえ

小野啓という写真家がいる。 ホームページで全国の高校生に呼びかけて、写真を撮ってもらいたいという声に応えて、彼らの土地まで足を運んで対話を行って撮影している。 今から17年も前だが、撮影における、そうした丁寧なプロセスがとてもよく写真に反映さ…

第1523回 あはれが身に染みる秋

夜行性の虫たちは、LEDライトには集まってこないらしい。 虫たちの目には紫外線が見えていて、紫外線を目印に飛んでいるらしいが、LEDライトは、紫外線を発していないので、虫たちにとっては無に等しい。 また、毎年、決まった時期に決まった場所に飛んでい…

第1522回 「かんながらの道」 写真展について

まだ先のようだけれど、年が明ければすぐなので、早め早めに作業を進めています。 来年の2月6日(木)から2月17日(月)まで、新宿のOM SYSTEMギャラリーで開催することになった写真展のDMができあがりました。 何しろ写真展は初めてなので、これをどう活用…

第1521回 アンドリューワイエスの魂が呼び起こすもの

大山崎山荘美術館で開催中のアンドリューワイエス展に行った。 久しぶりにワイエスの絵画世界に触れて、若い頃のことを思いだした。 写真家のことをよく知らなかった20代の頃、その精神世界に憧れていた表現者は、作家の日野啓三さん、画家のアンドリューワ…

第1520回 かんながらの道〜ニヒリズムを超えて〜

"> 昨日と一昨日、京都でのワークショップセミナーを終了しました。 次は、東京で12月14日(土)と15日(日)、京都で1月12日(日)と13日(月)にワークショップセミナーを行います。 2月は、2月6日(木)から、2月17日(月)まで東京新宿のOM SYSTEMギャラ…

第1519回 羽衣伝説の謎について

竹野川河口にそびえる立岩 羽衣伝説についてのあれこれ。 昨日、丹後半島を休暇気分で訪れて、その最後にジオサイトで出会った翁が語ったこと。「古代最大の製鉄遺跡である遠所遺跡で用いられた砂鉄が、丹後のものではない」という話が心に引っかかって、家…

第1518回 京都の三本鳥居の謎について

宇多天皇が創建した仁和寺で平寿夫さんの「熊野」に関する写真展を見た後、帰り道にある太秦の蚕の社へ。 宇多天皇は、日本で最初の法皇だが、熊野は、出家した宇多天皇が、たびたび修行のために訪問した場所である。 宇多天皇が、なぜ出家したのか? 様々な…

第1517回 トランプ氏に象徴されるアメリカの今

アメリカ大統領にトランプ氏が当確という結果に、トランプ嫌いの人は失望しているだろうが、私は、個人的に、バイデン氏やハリス氏より、この方が良いのではないかと思っている。 私だってトランプ氏が好きなわけではないが、トランプ氏は、表の顔も裏の顔も…

第1516回 写真における、独自の視点と、その人ならではの姿勢。

">(新刊の「かんながらの道」より "> 東京の写真を撮っている人は、とても多い。 そして、それらの写真を持ち上げる際に、「独自の視点で東京と切り取った!」という言葉が使われることが、とても多い。 気鋭の写真家とか、重鎮の写真家とか、なんでもいい…

第1515回 「狂」という特別な霊力。

10,000人の感想よりも、その人の一言が、自分の方向性を決めることがある。 私が、ずっと長い間、自分がアウトプットするものが果たしてうまくいっているかどうか、確認するための指針としている方から、このたびの「かんながらの道」に対するお言葉をいただ…

第1514回 思念の宙返りと、新しい世界の円環

"> 恋愛において、どんなに異性にもてる人でも、自分の意中の人に振り向いてもらえないと、心の中は辛く悲しいはずで、それは、物づくりでも同じ。 100人の感想よりも、あの人の心に届くかどうかが気になるという存在がいる。 なので、新しく本ができれば、…