2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧
OODE様 私は単純に”不安”を否定的な現象として捉えているつもりはなかったのですが、そのように感じられたのなら、私の表現が適切でなかったのでしょう。 私は、ネアンデルタール人に比べて身体的にも華奢で弱そうに見える私たちの祖先ホモサピエンスが…
過剰な”備え”が、人間生命力を衰えさせるベクトルなのではないか、と昨日書いた。しかし、おそらく人間という種が、他の生物を押しのけて、この地上に繁栄してきたのも、”備え”る能力ゆえのことであることは間違いない。 上野の科学博物館に、ネアンデルター…
「風の旅人」の若いスタッフに給与明細書を渡す時に、厚生年金の項目を見て驚いた。 社会保険の7,400円の倍近い金額が引かれている。社会保険は、今現在の生活で何かあった時の保障であるからやむを得ないが、厚生年金は、40年後の為のものであって、…
写真集専門の書店に「風の旅人」を売り込みに行った時の話し。 「うちは、アートしか扱っていないんだよね。5号で出ている森山大道なら、絵柄的にアートで通用するけれど・・・。」 確かに、この店には洋書を中心に写真集が山積みされているけれども、硬派…
日郄敏隆さんの立ち位置というものを意識することがある。 日高さんは動物行動学者であるが、その研究を通じて、人間を考えようとしている。 動物と人間の間に立って、動物と人間の世界認識の仕方を研究しながら、人間が人間の世界認識の中で人間らしく生き…
フジ、ライブドアと和解。どっちが勝ったか負けたとか、両者痛み分けとか言われているが、果たしてどうだろう。 はっきりしているのは、フジテレビが投資した1470億円は、保身のためのお金であって、そこから何か新しいものを生み出すためのものではない…
現在は、起承転結以前。 いろいろなものが溢れているけれど、確かだと思えるものは何もない。 確かなものとは、真・善・美が一つになったもの。 現代は、それがバラバラ。真や善でなくても、美しく華やかに見えさえすればいい。 昨日の夜、テレビでやってい…
白川静先生の文字講話を聴講するため、京都まで行く。 講義の内容は、周の時代の金文だったが、現在の中国国内の反日デモについて、白川先生がどういうことを仰るか興味があった。 でも意外と、このことについて、あまり言及されなかった。 日本にも中国にも…
006さん。こんにちは。 コメントに対するお返事、長くなりますので、こちらに書かせていただきます。 桜は、アメリカシロヒトリなどがつくと、あっという間に葉が食べ尽くされてしまいます。うちの家のすぐ近くに、そういう桜があって、もうその桜は、花…
現在、書店で「風の旅人」13号が発売されています。この13号では、世界でもっとも注目されている写真家、セバスチャン・サルガドの新作「GENESIS」を日本で初めて発表します。また、作品の何点かは、欧米の雑誌で少しだけ紹介されていますが、巻…
昨日の夜フリーターのことを書いたら、今朝の朝日新聞で、「フリーターを20万人減らせ」というキャッチで、05年度中に20万人のフリーターを正社員などの定職に就かせる方針を厚生労働省が決めた旨の記事が掲載されていた。 そのなかで、大学の労働経済…
桜に癒されるというより、苦労して付き合っていくという感じだ、と昨日書いた。 でも、だからこそ、一年のわずかな期間の桜の開花が待ち遠しいし、立派に咲き誇るのを見ると、惚れ惚れとするし、その瞬間を有り難く思う。 近頃、苦労して付き合う必要のない…
今年の桜は、あっという間に咲いて、あっという間に散ってしまった。 花粉症の期間が、2ヶ月も続き、一年でもっとも気分良く過ごせる筈の時期を憂鬱なものにするのに対し、桜の花の季節の短いこと・・・。 一昨日、「風の旅人」の制作関係者などを招いて、…
現在、書店で発売されている「風の旅人」4月号で、アンデスの写真を紹介している野町和嘉さんのホームページが充実したものになりました。 みなさんも見てください。 人間は、世界を征服しきったように錯覚しているのだが、実のところ、人間の棲息地は、非…
昨日の続きだけど、NHKのデータで、正社員とフリーターの生涯賃金のことで、その金額的な面で幸福指数をはかるようなやり方に矛盾を感じたけれど、それ以前の問題として、その数値の出し方にも納得いかないところがある。 というのは、フリーターの生涯賃…
今日の夜、NHKの番組に、日本の、「格差社会」をテーマにした番組があったが、納得いかないものがあった。例えばフリーターと正社員で、生涯賃金がどれくらい違ってくるかということを元にして、それをあたかも幸福格差のように論じる傾向があった。そう…