2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

第1305回 いのちを繋ぐ力とは

若い友人に返答するための文章を書いていたら、「コスモロジー」というテーマで、本作りやワークショップを行っている自分の潜在意識が浮かび上がってきた。 「Sacred world」の本作りにおいて、私は、古代史研究をやっているつもりはないし、写真においても…

第1304回 われらの時代の終焉(3)

現在、私が行っているワークショップセミナー「現代と古代のコスモロジー」でも、重要な鍵を握るテーマなのだが、私は、ブリコラージュ型の思考や仕事と、エンジニアリング型の思考や仕事について意識的に話をしている。去年の11月に行ったスタンフォードの…

第1303回 われらの時代の終焉(2)

私は、ここ数年、20年前の印刷技術革命よりさらに進化した新しい印刷方法によって本を作り続けていて、その方法も公開し、友人の写真家にも伝えているのだけれど、彼らの腰は重い。 写真業界に比べて新しいことに柔軟なのがアニメの人たちで、彼らはこの新し…

第1302回 われらの時代の終焉(1)

京都の私の家にはテレビアンテナがないのでテレビが見られないのだけれど、昨日、近くの温泉に行って、サウナに備え付けのテレビニュースを見ていたら、次の日銀総裁、植田和男氏のことが伝えられていて、植田氏の叔父さんがインタビューに出て、「ラジオ英…

第1301回 500年を区切りに起きる人類のコスモロジーの転換。

そもそも私は、古代のことについて、どの時代に何が起きたとか、誰がどうした、これこそが真実であるという類の、過ぎたことに対する一つの正しい答だけを求める原理的思考で、古代のフィールドワークを行なっているのではない。 蘇我馬子や藤原不比等の陰謀…

第1300回 古代のコスモロジーと、国譲りの神話との関係

(伊豆下田の伊古奈比咩命神社) 1月31日に東京から京都に移動する時、前から気になっていた岐阜の大垣あたりを探求し、東海と福井と近江から京都や神戸にかけて、古代、深いつながりがあり、そこに前方後方墳が関係しているらしい、ということを、前回と前…

第1299回 古代、東海と福井と近江の関係(2)

余呉湖 昨日、東海から近畿にかけての古い前方後方墳のことを書いた後に連絡をくださった人の在住場所が愛知県の新城市となっていて、ふと気になって、「新城」の位置関係を調べてみた。 というのは、三河の聖山である本宮山の麓の新城は、以前にも訪れてい…

第1298回 古代、東海と福井と近江の関係(1)。

朝7時、うっすらと雪化粧の富士山麓を出発して、高速道路を使わず走り続け、13時間かけ、夜8時に京都に着いた。 高速道路を使わない方が、それぞれの地域の地理上の関係や、地質的な特徴が掴みやすい。 車の運転は、ずっと運転ばかりしていると疲れたり眠…