歴史
日本の古層Vol.6 みちのく古代巡礼を、入稿しました。 現在、予約を受け付けています。 https://www.kazetabi.jp/ 日本の古層シリーズは、今年で6冊目ですが、これまでと異なる作り方になります。 判型も(縦265mm×横210mm)でこれまでの横長から、やや縦長…
昨夜の皆既月食、家の周辺のどこで見るのが最適なのかと、始まる前から少しソワソワしていた。 そして、月の状況を確認しようと思ってベランダに出たら、ちょうど真正面の林の上に月がかかっていて、ここがベストじゃないかと気付き、ベランダのアウトドアチ…
とくに公演の近づいている関西圏の方に、ここに添付したチラシからも伝わってくる猛烈な熱量でお知らせしたいものがあります。 小池博史さん演出の舞台、『HINOTORI 火の鳥・山の神篇』です。 京都公演:9月13日(土)。ロームシアター京都 サウスホールにて…
">次の本作りのお手伝いをすることになるであろう特定個人向けにメールを書いていたら、その人向けというより、これまでのワークショップの参加者や、これに少しは関心がありそうな人向けかなと思って、こちらにアップすることにした。ーーー 心についての理…
ワークショップの初日、今回で33回目の開催だが、一番暑かった。 天気予報で気温39度くらいになりそうだと、あらかじめわかっていたので、衝撃は受けなかったけれど、影のない場所の太陽光線は痛いほど。 体調崩して当日キャンセルの人もいたけれど、この…
早池峰山 山頂。奥宮に瀬織津媛が祀られている。 現在制作中で、今年中に刊行予定の「みちのく古代巡礼」におけるメモ。 長いメモだけれど、今回の本の核心となること。 東北の荒神は、穢れや災いを祓う力であると同時に、荒々しい自然や外敵の力をも象徴し…
御霊神社(京都府亀岡市) 前方がまったく見えないほどの大雨のなか、京都から東京に移動したけれど、その直前、先日、亀岡で行ったフィールドワーク・ワークショップで訪れたところを、もう一度、個人的にまわって撮影してきた。 あらためて個人的にまわっ…
このたびのトランプ関税問題における日米間の交渉で、関税を15%に抑える見返りとして、日本からアメリカに5500億ドル(約80兆円)の投資を行い、「利益の90%はアメリカの納税者、10%が日本側に分配される」といった内容を、トランプ大統領側が、交渉の成…
広島への原爆投下から80年。「あの北朝鮮ですら核兵器を保有すると国際社会の中でトランプ大統領と話ができるぐらいまでにはいく」のだから、「核武装が最も安上がりで最も安全を強化する策の一つ」と主張する参政党のさや議員の単純思考に、なるほどガッテ…
亀岡の出雲大神宮 ここ数日、先週の亀岡フィールドワーク・ワークショップで案内したことを改めて文字化しているが、とりあえず今日で最後。 かなり長くなるが、亀岡に出雲大神宮が鎮座し、ここが「出雲」の本貫であることの理由についての考察。 そして、事…
ここ数日書いていることは、先週に行ったワークショップとフィールドワークで訪れた京都の松尾大社、月読神社から、亀岡の聖域で説明したことを、あらためて文字化している。 昨日、蘇我と物部の戦いが、京都の月読神社を前線基地として、亀岡から丹波・丹後…
昨日の続きで、京都の月読神社に秘められた謎について。 この月読神社の中で、もっとも謎が秘められ、かつ歴史的に深い意味をもってくるモニュメントが、月延石だ。 これは、今では安産のための聖域となってしまっており、安産祈願のためにこの神社を訪れた…
歴史の単純化は、イデオロギーと結びつきやすい。 歴史が大事であることは誰でも薄々は感じている。しかし、歴史は、複雑で、情報量も多く、わかりにくいという印象があり、どう向き合えばいいかよくわからないという人も多い。 歴史は大事なものかもしれな…
とんでもない本が、私の手元にあります。 井津建郎さんの新作写真集「もののあはれ」。 https://twelve-books.com/products/mono-no-aware-by-kenro-izu?fbclid=IwY2xjawL6M8xleHRuA2FlbQIxMABicmlkETE2RWY2T2RING5yTFd3eEpPAR6DcWoWANTLJ9ZI29TECIUUES_pFNZ…
2011年3月の東北大震災の直後、何度か取材を重ねていました。もちろん、その時は、想像を絶する被害の大きさに心が圧倒されてしまうばかりでした。 あれから月日が流れて、あらためて東北の各地を訪問すると、東北地方というのが、過去から現在まで、何度も…
手前、井津さんの作品、奥は川田さんの作品。 東京のPGIギャラリーで、「土佐白金紙」を使用した10名の写真家によるプラチナプリントの写真展が開催されています。 10名のうち、川田喜久治、井津建郎、志鎌 猛、八木清の4名は、風の旅人の誌面で何度も紹介し…
ヤマトタケルの蝦夷鎮圧の拠点、朝日山に鎮座する吉田神社(茨城県水戸市) 今年の5月に東北の古代巡礼の旅をした時、最後の訪問地としたのは茨城県水戸市の吉田神社と吉田古墳でした。 なぜこの場所なのかというと、ここが、神話のなかでヤマトタケルの蝦夷…
恐山 2016年10月から始めた「日本の古層」のプロジェクト。 2020年から毎年一冊ずつ本という形にすると決め、2024年10月、5冊目となる「かんながらの道」を作り、今年の2月には、これまでの総まとめとして「かんながらの道」の写真展を開催しました。 その後…
"> "> 東京と京都で交互に行なってきた31回目のワークショップセミナーを終えました。毎回土と日の二日間行うので、延べ日数では62日。フィールドワークを雨の中でやったことがない。 さすがに今回は梅雨本番の時期に設定しているから雨は覚悟していたし、…
県犬養三千代の念持仏と伝わる阿弥陀如来。平安時代後半から鎌倉時代にかけて庶民のあいだに広がる浄土信仰(阿弥陀仏の救いを信じ、死後に極楽浄土に生まれ変わることを願う信仰)を、彼女が既に抱いていた可能性を示している。(複写写真) 経王寺(東京都…
聖徳太子の御陵の叡福寺北古墳(大阪府太子町)。太子の母の穴穂部間人と、妃の膳部菩岐々美郎女(かしわで の ほききみのいらつめ)が合葬されている。 女性の霊性が重要視された時代のことについて、昨日の続き。 一昨日、経王寺(東京都新宿区)の住職、…
東経135.74にある月読神社(月読神社)。 竹と関わりの深い隼人の居住地で、隼人舞発祥の地。 垂仁天皇の妃であるカグヤヒメの実家。 昨日、久しぶりに経王寺(東京都新宿区)を訪れ、住職の互井観章さんとお会いし、興味深い話になった。そのことを書こうと…
明治神宮のモデルは向日山(京都府向日市)に鎮座する向日神社だが、その境内末社に御霊神社があり、その場所に磐座がある。一般的に御霊神社は、恨みを残して怨霊になる可能性のある人物や神が祀られているが、ここは、イザナギとイザナミが祀られている。 …
聖徳太子生誕の地とされる橘寺。太子建立の7カ寺の一つ。 県犬養三千代から遡ること100年前、飛鳥時代もまた同じような状況にあった。 一般的に、587年の蘇我氏と物部氏の戦いは仏教の導入をめぐる戦いとされるが、この戦いの背景には、物部守屋が支援してい…
県犬養三千代と関わりの深い西円堂から見る五重塔。西円堂は、法隆寺の中で一段高いところに作られている。 6月1日(日)のワークショップで、あらかじめ資料として準備していなかったことについて濃い質問があって、それに応えているうちに、自分でも頭の…
津軽半島の北端の竜飛岬 今回の旅では、下北半島をめぐった後に、津軽半島をめぐりました。 どちらも北海道に向けて突き出している半島ですが、その世界は、まったく異なります。 下北側は、荒涼として寂しい風景が続きますが、津軽側は、水田やりんご園が広…
昨年の夏、「かんながらの道」というテーマで本を作るための最後の追い込み段階にあった時、猛暑にかかわらず東京の街中に潜入して、三脚を立て、針穴写真で撮影を行っていた。その長時間露光のあいだ、流れゆく人々の姿を見つめている時、このテーマを終え…
東北巡礼の旅から戻ってきて、記憶の新しいうちに、一つひとつの場所を振り返っておきたい。 旅の始まりは、下北半島の最奥の仏ヶ浦だった。 仏ヶ浦は、日本の地質百選の一つであり、奇岩の地として知られているが、仏という名がついているように、聖域であ…
ゴールデンウィークが終わった後に東北への巡礼の旅を行う計画なので、連休中は、今年に発行予定の大山行男さんの写真集、The Creation Vo.l3に、筋道を立てるつもりで取り組んでいます。 大山行男と言えば富士山の写真家と思われていますが、4年ほど前に…
下記の対話を見てもわかるけれど、現状のChatGPTは、質問した問いに対して、正しい答えを返すとは限らない。 しかし、議論を深めていく相手としては、私の限られた経験ではあるけれど、専門家と称している学者さんたちより、見識が広く、思考に柔軟性がある…