歴史

第1029回 もののあはれ源流への旅。玉石の力と言霊の力

兵庫県北部の出石に行ってきた。 山の中での水晶拾いに誘われたからだが、個人的には、もう一つの関心事項があった。 それは、出石には出石神社という但馬を代表する古社があるからだ。この神社の祭神は、天日槍命(あめのひぼこのみこと)という渡来系の神…

第1025回 琵琶湖の周りに点在する聖なる岩山

琵琶湖の湖東、近江八幡から東近江、そして栗東にかけて、裾野が広がった美しい姿の岩山が数多く点在している。 それらの山々の多くは、頂きに巨大な磐座が鎮座し、古代から聖なる山、神が宿る神体山として崇められてきた。 こうした地勢ができたのは、日本…

1024回 近代文明の本質と、その行方〜私たちは何を捨て、何を守るべきか。

4月1日(日)、午後1時から、第3回 この惑星に生きる作法〜レジリエンスダイアローグを開催します。 https://kazesaeki.wixsite.com/resilience/blank-1 テーマは、「近代文明の本質と、その行方〜私たちは何を捨て、何を守るべきか。」です。ゲストは、…

1022回 いにしへの近江をめぐる。

九頭弁財天八大龍王 馬見岡綿向神社 昔を思い出すことが忘れていた今を思い出すことであるような、そういう想い出しかたがありそうな気がする。 西郷信綱『古代人と夢』 近江は、京都より古い歴史がある。高島や伊吹山周辺も記紀以前の史跡が数多くあるが、…

第1018回 核と鎮魂(2)

昨日、参加してきたイベントは、「核と鎮魂」であり、決して、「核の鎮魂ではない。 「と」と「の」の違いだけれど、この違いは目が眩むほど大きい。イベントの途中、この違いの大きさをわかっていない登壇者もいたが、この違いが行き渡るような場でなければ…

第1017回 核と鎮魂(1)

京都に移住してから何かとお世話になっている信頼資本財団の熊野理事長と、風の旅人において、連載を続けてくれた作家の田口ランディさんが協働して、「核と鎮魂」というイベントを開いた。原発問題、とりわけ高レベル放射性廃棄物の最終処理の問題を軸に、…

第1015回 進化とは?

12月1日(金)、京都の風伝館で、「進化とは?」という内容で、信頼資本財団の熊野理事長と、そもそも談義を行います。 環境を生き抜く遺伝子が後世に伝えられていくのか、もしくは、環境に応じて遺伝子は自らを変えていくのか。 これからの人類は、ダー…

*第1014回 時代や地域が変わっても変わらないもの

11月2日に、スタンフォード大学京都プログラムで来日している学生達に、編集と日本的な時空間の関係などを講義する機会をいただいた。もちろん、『風の旅人』をベースにしての話だ。 2003年4月から50冊の『風の旅人』を作ってきたが、対談や講演で…

第998回 もののあはれと幽玄

第7回 風天塾開催 もののあはれと幽玄〜近代合理主義を超えて〜「源氏物語と日本文化の秘めた力」 お申し込みはこちら➡︎https://www.kazetabi.jp/%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88/ (和蝋燭の灯りに照らされた空間で) 日時 2017年4月28日(金…

第995回 人間の尊厳とは 

映画「この世界の片隅に」(監督:片渕須直、原作:こうの史代)がとてもよかった。 ごく普通のことを積み重ねていくことが、こんなに愛しく、そしてそれを失うことが、こんなにも哀しいのだと、胸にしみた。 http://konosekai.jp/ 嫁入り前のすずが暮らして…

第993回 末法の世

2011年3月11日から6年経った。 このサイトには1000本を超える動画が、位置情報を特定して記録されている。 http://311movie.irides.tohoku.ac.jp/SearchPage?8 このうちの1本を見るだけでも、自分の中の何かが崩れていくような気持ちになる。この震災…

第992回 1000年前よりも遥か以前と現代の紐帯になる源氏物語

私は源氏物語の研究者でもなんでもないが、なぜかその私が、同志社大学で源氏物語関係のイベントを企画しているので、最近、これまでよりも源氏物語を身近に引きつけて考える癖がついている。 1,000年前に書かれた源氏物語は、欧米世界では近代小説の傑作と…

第977回 競争から共創へ、利己から利他へ⑦ 日本の歴史や伝統!?

山頂に巨石が祀られている六甲の比売神社を訪れた。最近、神社を頻繁に訪れているが、神社の建物そのものより、その場所に長い年月を超えて存在し続けている大木や巨石に心惹かれる。 原生林の中の巨木も素晴らしいが、人間の傍で人間の営みの影響を受けなが…

第976回 競争から共創へ、利己から利他へ⑥ 籠の中の鳥は、いついつ出やる?

(元伊勢 皇大神社) かごめかごめ 籠の中の鳥は いついつ出やる 夜明けの晩に 鶴と亀がすべった 後ろの正面だあれ? 今年は酉年。首相も都知事も、大空を飛ぶ鳥のように俯瞰の目で見ながら手を打っていくと、年頭の挨拶で述べていた。 しかし、実際には、鳥…