地球のこと?

 

 素粒子科学は脳が疲れるのでお休みにして、前提条件ということで考え出すと、素粒子のことに限らず、地球環境を説明するロジックについても、私は、いろいろと納得いかないことがある。

 例えば、今日の朝刊で「寒波」に関する説明があった。「寒波」の話しになると、シベリア高気圧の話しになる。

 そして、高気圧と低気圧について説明が行われる。「冬になると、高緯度の大陸の地面は冷え、その上の空気も冷やされる。冷たい空気は密度が大きく、空気の重さによって地面にかかる気圧は、周囲より高くなり、シベリア高気圧が発達するのだと。」

 ここでまず疑問がある。冷たい空気は、熱い空気に比べて本当に重いのか?

 熱い空気は上昇し、冷たい空気は下に沈むという常識に縛られて、冷たい空気は重いと説明しているだけではないか。

 同じ容積のなかに空気を閉じこめる。そうして熱する。すると、温められた空気の方が、圧力は高まる。お湯を沸かす時のやかんの上の空気は、周りよりも密度がつまっていて重い。だから高圧になる。熱い空気が上に上がるのは、運動力によって、広がり、その結果、空気の密度が薄くなるからであり、同じ容積のなかだと、熱い方が重くて高圧なのではないか。

 そう考えないと、寒さではなく暑さをもたらす太平洋高気圧のことを説明できない。

 

 旅をすると肌感覚としてよくわかるが、高気圧に覆われたモンゴルなどの高原に行くと、空気は軽く感じられ、低気圧に覆われた時は、ムシムシと空気は重く感じる筈。

 肌実感と、気象が説明していることは逆なのではないかと私は思う。

 

 私が思うに、大陸の空気が冷えるから空気が重くなってシベリア高気圧になるのではなく、北半球の冬は、まず、最初に高気圧ありだと思う。高気圧になるから冷える。それはなぜかというと、高気圧になれば、その圧力によって分子が運動力を失い、そのエネルギーの減少分が、固体となった分子に閉じこめられるからだ。0度で水は凍ってしまうので、気体分子から水を飛ばして、一挙に氷になってしまう。

 さらに、気象の専門家は、理由はわからないけれどという但し書きで、シベリア一帯の気圧が平年より高い時、北極では、逆に気圧が低くなると説明し、その現象を北極震動と名付ける。その北極震動によってジェット気流の流れが変わり、異常な寒さを生みだしているのではないかと言う。つまり、北極に氷が溶けるなど何かしらの異変があり、それがジェット気流に影響を与え、それによってシベリア周辺が寒くなり、寒くなって、空気が冷たくなって高気圧になるという説明だ。順々にそう推測して説明するのはいいのだが、そうなるメカニズムがさっぱりわからない。

 私の直観はまったく逆で、地球の磁力の変化(地球の磁力と太陽の磁力の関係の変化)が、地球の大気層の気体分子に作用し、その結果、分子の動きが変わり、ジェット気流が生じ、空気に高密度と低密度の状態ができ、高気圧と低気圧が生じる。高気圧になったところは、分子の活動力が、その圧力によって低減する。低減した分が、夜露などの水や雪や氷などに閉じこめられた時、気温は下がる。

 そうすると、気体エネルギーが水や氷に閉じこめられ下の方に空気が動く。すなわち下降気流となる。

 こうした下降気流は、空気が水や氷になるからこそ生じる筈で、気象情報で言われるように高気圧=下降気流ではない筈。なぜなら、シベリア高気圧が日本海に張り出す時、下降気流なら、教科書で習うように日本海上空で海の水分を空気中にたっぷりと含むということにならないのではないか。

 シベリア高気圧が日本海上に来る時は、海水が凍らないから、そのままの状態でやってきて、それが日本列島の山岳地帯にぶつかると、その部分で空気がさらに高密度になって、気体分子が力を失い、固体となり、雪や氷がたくさん降るのだと思う。

 

 これが夏の場合の太平洋高気圧の場合、気体が液体や固体になる部分は、地表ではなく上空になる。高気圧一帯は、その圧力によって、上空の気体分子の活動が弱まる。そうすると気体分子はエネルギーを失い、凝結し、液体となり、スコールとなって雨が降る。気体分子が液体分子になる時にエネルギーを消費するので、スコールの後は涼しくなる。

 夏の太平洋高気圧一帯が、気象の本で説明するように下降気流というのは考えられない。もしそうなら、雨は降らないだろう。大気が上昇するか下降するかというのは、どの部分で、気体が液体や固体になるかによって、向きが変わる筈だ。冬の大陸の高気圧は、空気が下に降りてきて凝結する。夏の太平洋高気圧は、空気が上に上がって凝結する。そうした循環が上と下で行われているのではないかと私は思う。

 

 さらに、夏のモンゴル高原などに行くと、高気圧に覆われていても、気象情報が説明するような空気の重さはまったく感じず、爽やかで軽い印象を受けるが、これは、高圧によって地表部分で気体分子が凝結して水になるからだと思う。朝起きた時など、草が夜露に濡れてびしょびしょになっているという経験を、多くの人がしていると思う。そうしたメカニズムがあるからこそ、一滴も雨が降らないのに、青々とした草がどこまでも広がっているに違いない。

 地球が磁石であることはよく知られているのだが、北極と南極のあいだの磁力線の流れと、太陽と地球の間の磁力線の流れから気体分子の運動を考察し、そこから、ジェット気流などと大気圧の変化に至るメカニズムを研究している人っているのだろうか。誰か知っている人があれば、教えていただきたい。

 低気圧が近づくと偏頭痛になる人がいる。それが気圧との関係ならば、低気圧がやってきてから、偏頭痛が起こる筈で、理詰に合わない。

 私は、偏頭痛というのは、磁力変化に関係して起こっているのだと思う。磁力変化がまず生じてから、気圧変化が起こり、天気が変わる。

 偏頭痛だけでなく、神経痛とか、漁師さんが身体的感覚で雨を予感するのも、たぶん同じメカニズムだと思う。