地球のこと?

 研究者さま

 本当に真摯なコメント、有り難うございます。私の妄想に付き合っていただき、感謝致します。

 しかし、私が一番気になっているのは、実は、成層圏よりも上の電離層です。つまり、気体分子がプラズマ状態に電離しているために、磁場の影響を受けるという層です。

 まず、なぜ電離しているのか? です。そして、その層がプラズマ状態だとすると、その上はどうなっているのか?ということです。

 太陽の場合も、大気部分は高温で、プラズマ状態になっていると科学の知識は教えてくれます。つまり、地球の場合も、このプラズマの域は熱圏になっているのですが、太陽もまたそうです。ただ太陽の場合は、星の巨大さもあって、その熱圏が桁外れに大きいし、エネルギー量もある。そして、猛烈に磁気の影響を受けている。このことは、太陽表面のプロミネンスの観察などで確認されているそうです。

 地球の場合は、太陽ほど強大なエネルギーをもっていないものの、同じようにプラズマ圏がある。この領域に対する磁力の影響が、オーロラだけに現れるということはないのではないかというのが、私の一つの疑問です。

 研究者さんがコメントに書いてくださるように、

 「雷は、急激な上昇流で氷(雹)ができて、それが周りの大気と擦れ合うことで静電気が生じるから」というのも、もちろん、私は知識としては知っています。しかし、夏の積乱雲の雷は、そのように説明されると、なんとなく納得してしまいますが、冬の日本海側で起こる「一発雷」という現象は、それで説明されるのでしょうか?

 その現象を、季節風が上昇気流になって積乱雲が発生して云々と説明する本もあるみたいですが、冬の日本海側の雷は、上昇気流による積乱雲も何もなく、突然、電光が走り大きな雷鳴が轟き、それも「一発」で終わるものが多いと聞きます。何の前触れもなく、突然、雷が鳴る。そのメカニズムを調査したところ、「一発雷」の発生前には空間の電界変動が確認されているという報告がなされています。

 けれども、なぜ電界変動が起こるについて、きちんとした説明がない。

 また、同じく研究者さんのコメントで、

「飛行機や電車で、あるいはスキューバダイビングで、気圧が変化する時に内耳が締め付けられる」というのも、、気圧変化した後のことで、気圧が変化する前の予兆ではないと私は思います。

 さらに、

「太陽の燃焼システムのことは良く知りませんが、太陽が金属の塊だとすると、多くの矛盾する現象が出てくると思います。宇宙における化学物質の進化では、鉄などの金属は老廃物質です。時間が経てば、宇宙のどこかに老廃物質が溜まってくるでしょうが、太陽全体が金属の塊だとすると、エネルギーを放射すること自体できなくなると思います。」というコメントに関しても、

 老廃物だからエネルギー放射はないというのは、老廃物の塊=<かたち>ある側の方にエネルギー発生のメカニズムを想定するという今日の科学的な考えであり、それは私も知っているのです。

 しかし、その考え方だと、太陽の表層が6000度しか温度がないのに、その上が100万度になる理由を説明できないわけです。このことが最大の謎になっていますが、このことこそが、最大のパラダイムだと私は思っています。

 つまり、<かたち>ある側にエネルギー発生のメカニズムを想定するという今日の科学の前提を絶対に崩さずに、モノゴトを考えるということが、今日の科学です。

 そして、その前提で理解できないことは、謎として残し、いずれ解明されるだろうけれど、今はその途中段階にあるという態度になるわけです。

 それはそれで構わないのですが、まず、そこに6000度と100万度という現象が観察によって記録されるわけだから、その現象がそうなるメカニズムを、前提条件や先入観なしに考えるところから、モノゴトを始めてもいいのではないかというのが、このブログにおける私のスタンスなのです。

 <かたち>あるものが、その内側からエネルギーを発生しているのではなく、<かたち>あるものが、強烈な吸引力で外側から物質を掻き集め、物質に与えられた運動エネルギーで、物質と物質が衝突し、干渉し合い、閃光を放ち、熱を発するということが考えられないものなのか。

 現在、高エネルギー加速器で、陽子に莫大なエネルギーを与えて運動させ、陽子と陽子をぶつける実験が行われ、ぶつかった後の現象から、陽子の中の構造を理解しようと研究されているようだが、陽子を走らせる莫大なエネルギーというのは、電位すなわち強大な磁力ではないかと思うのですが(ここの理解が難しいのでアクさんに会ってお聞きしたかった)、強大な電位空間では、陽子は、もの凄いスピードで走って、衝突し、現象を引き起こしているのではないかと、私は夢想したわけです。それで、今の高エネルギー加速器では、ミクロの陽子と陽子をぶつけて、その中の探すことを行っているわけですが、地球の成層圏の上や、太陽のコロナ部分が、現在高エネルギー研究所で使用されている誘導加速器の超巨大なものだったと夢想するとどうなるのか。膨大な数の陽子が次々とぶつかって干渉し合えば、そこから連鎖的に何が生じてくるのか。高エネルギー研究所では、陽子の中を調べていて、それが発表されているのですが、私がアクさんに会ってお聞きしたいなあと思ったのは、陽子の中のことではなく、陽子と陽子がぶつかった時に引き起こされる現象の総体を知りたいのです。

 

 いずれにしろ、<かたち>あるものが、その内側からエネルギーを発生するという大前提で説明しずらい現象は、その大前提をひとまず置いて、その現象が生じる理屈を逆から辿っていくという思考の自由があってもよいのではないかと私は思っています。

 太陽だけでなく、日本海の前触れのない一発雷にしても、上昇気流によって雷が発生するという教科書的な前提をいったん外して、例えば、地球の磁気が成層圏の上のプラズマの運動に影響を与え、その運動が、その下の大気圏の電位に影響を与えて中性である筈の気体分子に変化を与え、その時に、気体分子に閉じ込められた運動エネルギーが一挙に吐き出されて放電し、氷や雪が降り落ちるとか・・・。

 このような夢想をこのまま「風の旅人」で掲載したりする筈がありません。ご安心ください。これはあくまでも、日記のなかのことです。日記といえども公開されているわけだから、不正確な知識を流布してはいけない、という御指摘があるかもしれませんが、私が書いているのは、「知識」ではありません。「知識を疑うという態度」です。「知識を疑う態度」を流布させるのもいけないと言われてしまえば、どうしようもないのですが。