科学の言葉?

 あと、これは門外漢の最大の浅智恵なのですが、気になるのが、宇宙線のことです。

 宇宙線分野は、素粒子とか宇宙論で一番ホットな領域で、素人にはまあ理解できなくて当然でしょ、という風に言われてしまう極めて専門的な分野です。

 ともかく、宇宙線というのは、宇宙空間に存在する高エネルギーの放射線ということなのですが、1秒間に100回以上、私たちの身体を突き抜けているそうです。その宇宙線は、宇宙誕生のビックバンの名残であるとか、超新星爆発によるものだとか、太陽からの放射線粒子が、地球の大気や地球の地殻と相互作用した結果の粒子だとされています。

 宇宙線の解説として、「天空からやって来る宇宙線は、まず上層の大気にぶつかり、空気中の窒素や酸素の原子核に衝突し、陽子、中性子パイ中間子、ミュ−粒子など多数の二次粒子(二次宇宙線)を発生させます。この粒子がまた、大気の窒素や酸素の原子核と次々と衝突し、多数の粒子を発生させ、エネルギ−の高い一次宇宙線ほど、多数の二次粒子を発生させます。」と説明されるのですが、これがどうも釈然としないのです。

 というのは、宇宙からやってきたと仮定する放射線が地球上の様々な分子物質などぶつかって、新たな物質をつくると説明されるわけですが、それらは可視光では確認できない極めて短い波長のものです。それを観測するというのは、その短い波長の波のどこかの部分を金太郎飴のように切り取って実証するしかない。そうすると、もしかしたら、一種類の宇宙線が地球上の酸素や窒素など質量の異なる分子物質とぶつかった時の衝撃波紋にすぎないものを、新たな物質だと思っているだけかもしれない。

 そして、もう一つの疑問は、その宇宙線は、地球上の様々な分子物質の中を通るだけでも、衝突して干渉を受けて変質してしまうデリケートなものです。もし、宇宙の果てからやってきたとして、他の星の物質や磁場や重力の干渉を受けずに、1秒間に100回以上、私たちの身体を貫くだけの膨大な数の放射線がやってくるとは信じられないのです。地球なんて宇宙のなかで極めて小さな惑星にすぎず、その地球にこれだけ影響を受けてしまうデリケートな物質が何億年もかけて飛んでこれるでしょうか・・。だから宇宙はミステリーなんだという言い方は、詭弁に聞こえます。

 宇宙線と呼ばれる類の放射線は、地球のすぐ傍からやってきている。そのように考えた方が説明しやすいような気がするのです。

 すぐ傍から宇宙線がやってくる仕組みは、上に述べた「宇宙の真空」がいったいどういう状態であるか考えれば、説明できるのではないかと私は思っています。

 人間の身体は、固体とか液体分子の集まりです。人は死んで焼かれると、無になるのではなく、固体や液体分子が気体分子になって、地球の大気に溶け込みます。地球の大気は、無なのではなく、気体分子がいっぱいに詰まっている。いっぱいに詰まっている分だけ(圧力がある)、分子物質の運動は、宇宙空間に比べて早くはない。さらに地球の上空に行くと、空気が薄くなる。つまり分子と分子の間がスカスカになる(圧力が低い)。そうすると、分子の運動は早くなり、原子となるかもしれない。さらに上に行くと、ますます、薄くなる。そうすると、原子はさらに早くなり、もしかしたら、陽子になるかもしれない。きっとそうでしょう。陽子になると、我々の想像を超えたスピードで、太陽系の中を飛び回るでしょう。その陽子と陽子が、どこかでぶつかると、速度が低下して、原子となり、その瞬間、減少した運動エネルギーが熱エネルギーに転換して、極めて小さな蛍のような閃光を放つかもしれない。

 明るい地球の上では見えないかもしれないけれど、もしかしたら、月の上なら、その蛍が見えるかもしれない。宇宙飛行士は、それを見る恩恵にあずかっているかも知れない。そして、そのように太陽系のなかを自由に飛ぶ陽子が、また地球に戻ってくる可能性は、宇宙の果てから飛んでくるよりも、極めて高い確率である筈。上昇気流などで気体となった分子は、全てが雨になって降りてくるのではなく、そのうちの幾つかは宇宙空間に流れていく。そうすると、圧力が低下したなかで速度を得て陽子となり、地球圏を飛び出して、太陽系の中をぐるぐると飛び回り、そのうちの幾つかは地球に戻ってくるかもしれないし、木星や金星で宇宙空間に流れ出したものが、地球に来るかも知れない。

 物質の循環は、固体と液体と気体という分子の中だけで行われるのではなく、陽子になる状態も含めて行われる。そういうイメージの方が私としてはしっくりくるのです。

 まあ、宇宙線の専門の人の判断では、地球と宇宙との間でそういう循環は無い、放射能波は、宇宙の遠いところからやってくる、ということなのかもしれませんが、もしそうなら、そういう循環が起こり得ないということを証明するのが先のような気がします。

 太陽にしても、真ん中の部分はどろどろ溶けているのが肉眼でもわかるのですが、肉眼でもわかるドロドロ状態で、高温の状態というのは、重い金属質の物質が溶けているとしか考えられないのです。(水素は赤くドロドロに溶けないでしょう)。もし、あの真ん中の部分で核反応が行われ放射能が飛び出していたら、可視光ではないので肉眼ではドロドロに見えないのではないかと思うのです。もちろん、その周りに、いろいろな物質があれば、それが放射熱で燃せられて色になるでしょうが、それが水素なら、青色になる。それ以前に水素なら、コロナの放射熱で蒸発してしまう。そうした矛盾に対して、だから太陽はミステリーだという話も、どうも納得がいかないのです。

 それよりも、太陽が鉄のかたまりで、表面は100万度のコロナの熱でドロドロに溶けて、回っている。回りながら、自分自身の強い磁気の影響を受けて、赤道付近の回転速度と極の回転速度が変わるという歪み状態で回っている。このことは既に観測されています。11年で活動の周期が変わるのは、その歪みが11年ごとに元に戻るからではないかと私は想像します。そのように太陽を巨大な磁石だする想定の方が、いろいろと納得しやすい説明ができるのですが、大学の先生も含めて偉い人たちは、そんなことを説明してくれず、もっと勉強しなさい、ミステリーの解明は奥が深いんだといって煙に巻いてしまうのでしょうか。

 太陽は巨大な磁石で、物質を引きつけ、そのエネルギーが運動速度になって、物質が燃焼する。だから太陽の周辺のコロナの方が温度が高い。太陽にぶつかった瞬間、物質は運動速度を失う。だけど、その時点で、軽い粒子は、100万度の温度ですぐに蒸発して宇宙空間に飛び出す。残るのは、重い金属分子だけで、それが積み重なった状態で表面はドロドロに溶け、中は固まっている。というのが、私の太陽のイメージです。

 宇宙線にしても、太陽にしても、科学の領域においては、決められた前提のなかで、いろいろと実証しようとしている。でも、なかなか納得いく答えに至らない。でも、前提は簡単に変えることができない。まず、決められた前提が間違っているという実証的証明が必要だからです。

 地球が止まっていて太陽が動いていると考えていた時代の人たちは、その前提を変えずに、その前提のなかで次々と生じてくる矛盾点を、いろいろ理由をつけて説明していた。でも、新しいデーターが次々と出てくると、以前の前提ではどうしても説明できない。今という時代も、太陽系のなかの探査がどんどん進み、新しい情報が急速に増えています。そのデーターは、以前の前提だと、非常に説明しずらい。

 宇宙線などの放射能波は、磁場の影響を受ける。太陽周辺でもそうでしょうし、地球に循環してきた時も、きっとそうです。磁場の強いところに、それは数多く降り注いでいるでしょう。そして、それが数多く降り注ぐところは、当然ながらエネルギーが溜まる。磁場とエネルギーの関係は、そこにあるのではないかと私は想像します。