科学の言葉?

 門外漢のたわむれついでに、腑に落ちないことを、もう少し述べます。

 それは温度のことです。熱い状態はエネルギーが強いように錯覚してしまいますが、温度感というのは、圧力によって変わってしまいます。つまりそれは相対的な感覚です。

 たとえば平地は、100度で水は沸騰し、酸素と水素の気体に変わりますが、富士山頂だと87度、圧力がその1000分の一ほどになると、0度で沸騰してしまう。

 そうすると、地上の30度は、富士山の山頂では17度の感覚になる。

 また、水の沸点が0度の圧力が少ないところでは、地上より100度寒く感じる。しかし、そういう場所では、水という液体が水素や酸素という気体分子になって飛び回るわけですから、温度が低くても、物質の運動エネルギーは豊富にある。

すなわち、圧力が高まっていって物質の運動が落ちると、その落ちた部分が熱エネルギーになっているだけという感じになります。

 標高の高いところが寒いのは、圧力が低く、気体分子の運動エネルギーが活発になるからと言えないでしょうか。だから、寒い場所なのに、チベットアンデスの人の顔は焼けている。それは光のエネルギー自体が、弱くないからです。

 高いところが寒いのは、上に行けば行くほど地熱が冷えるからだと説明されることがありますが、チベットのような広大な高原だと筋が通らないし、地球上どこでも、高度が100mあがると0.6度ずつ下がっていくというのは、気流変化などを考えると納得できない。

 温度は、圧力と物質との関係で生じる現象でしょう。

 このような考えを突き詰めると、マイナス270度という地球大気圏の外の温度は、エネルギーがないから寒いのだとみなすことはできない。

 その理由は、そこに粒子があると、圧力がまったくないゆえに、ものすごいスピードで運動する筈だからです。物質のポテンシャルエネルギーと運動エネルギーを掛け合わせた総体は決して低くならない。というより、たぶん、地球上と同じなのです。地球上では、圧力や熱やいろいろなものにエネルギーが分化しているだけでしょう。

 それで、地球は太陽の熱で温められているというような言い方がよくされますが、これはちょっとおかしいのではないかと私は思います。というのは、太陽と地球の間は真空状態で、真空状態で熱伝導が行われるという考えは納得できないのです。実際にその間の空間はマイナス270度になっているわけですし。

 太陽周辺のコロナはほとんど透明に見えますが、温度が100万度ある。太陽の磁力をはじめ、ある程度の圧力がかかっている状態のなかで、たくさんの物質が存在し、激しく動いている。そこにある粒子のエネルギーが、太陽から遠ざかり真空の状態に至る段階で、圧力や太陽の磁力がほとんど零になると、そのエネルギーが全て運動力となってものすごいスピードで地球に達し、地球の大気圏に突入した段階で、地球の圧力のなかで様々な分子や物質とぶつかり、そのたびに運動エネルギーを低下させ、減少した運動エネルギーを熱に変え、どんどん運動エネルギーが落ちた段階でようやく7色の光になり、暖かみのある光となって地上に降り注ぐのではないかと私はイメージします。

 すなわち、地球の大気圏に届くまでは、肉眼では見えない波長の凄まじい運動力を持つ光となってやってきて、それが目に見える光になった時に、低下したエネルギー分が熱などになると考えた方が自然です。そう考えないと、地球よりも少し太陽に近い宇宙空間の方が熱いということになるけれど、実際はそうなっていない。しかも、地球と太陽の間は、光のない暗黒になっている。