第1037回 天と地と人間を貫く不可思議な力!?

 昨日の夜、突然、若い友人が電話してきた。
 彼は、世間では心の病気とされる症状があり、とても感度が高く、繊細なセンサーを持っていて、そのため、現代社会では非常に生きづらい状態で生きている。しかし、幸いなことに、彼は、自分の状況を客観視する眼差しも持っており、不安定ながらも、薬の力も借りて、なんとかバランスをとりながら生きている。
 その彼が、正月に、全身を貫く電気的な衝撃を受け、その結果、近視のため普段は書棚に並んだ本のタイトルが見えないのに、くっきりと見えたり、自分の身体が別のものになってしまったような感覚になり、意識を失う直前までいき、かろうじて耐えた。その後も、車でドライブに出かけると、ある場所になるとものすごく気分が悪くなったり、その逆だったり、自分に一体何が起こっているのか不安を覚えて、私に電話してきた。
 私に電話してきた理由は色々あるが、その一つは、彼が「風の旅人」の熱心な読者で、その中で連載していた「電気の宇宙論」の中のプラズマ現象などもすべて読んでいて、この正月に自分に衝撃が起きた時に、とっさに、”プラズマ”という言葉が頭によぎったからでもあった。
 他の誰かに電話しても、「疲れているだけじゃない」と言われておしまいだが、私なら、違う答が得られるのではないかと期待して。
 私は、べつに霊能力者でないし、自分がそういうセンサーを持っているとは思っていないけれど、子供の頃、隣に本物の霊媒師が住んでいたという経験などから、自分の感覚では捉えきれない何かが存在しているのだろうな、という意識は持っている。
 それで、彼が電気的衝撃を受けたという自宅の場所などを色々と確認したら、私が、現在、探求している古代のレイライン上にあったので驚いた。
 そのラインは日神のラインと自分では名付けているのだけど、どうにも太陽と関係がある。
 それで、今年の正月、太陽に何かあったかと調べていたら、この正月、太陽と地球の距離が一番近づいていたという記事があった。
 さらに、私は知らなかったけれど、1月3日に、天に巨大な火球が降って、日本の至るところで観測され、動画にも残されていることがわかった。NHKまでとりあげているので、フェィクニュースではないのだろう。
 その火球は、四国の剣山あたりに墜ちたんではないかという観測も出ているが、私に電話してきた彼が住んでいるところは、剣山のすぐ近くではないけれど、四国の対岸の和歌山で、剣山と同じ中央構造線上の、日前神宮國懸神宮のそばだ。
 日前神宮國懸神宮は、奈良の三輪山から見て、冬至の日に太陽が沈む方向だが、そのラインは、私が住んでいる松尾大社比叡山を結ぶラインと平行だ。
 ラインのことは抜きにして、日本を横に貫く中央構造線は、地下にエネルギーが凝縮しているところであることは間違いなく、鉱物の鉱脈も多い。
 そして、南海トラフ地震との関係も指摘されている。
 そうした地下の出来事と、天に徴(しるし)のように現れた光球の関係は、私にはわからない。
 しかし、聖書の時代も、日本の古代も、この天の徴(しるし)のことが記録されている。

 たとえば、大化の改新の前、634年、大きな彗星が現れたのをきっかけに、毎年、次々と異変が起きたことが記録されている。
 日蝕、大洪水、宮殿の火災、干魃による飢饉、台風などの天変地異のほか、凶事とされる星の動きまでが記録されている。
 このような時、舒明天皇崩御し、本来ならば息子の中大兄皇子が世継ぎとなるところ、なぜか、舒明天皇の皇后が、641年に皇極天皇として即位する。しかし、その年も、長雨、日照り、大地震、虫の大発生、日蝕など異変が続いたことが日本書紀に残されている。その後、乙巳の変大化の改新)が起こり、白村江の戦いで日本は惨敗する。
 聖書の黙示録などと、非常に似ている。

 非科学的なことを言うつもりはないが、この正月、感覚の鋭い人の全身を貫いたという電気的衝撃は、いったいなんだったのか。
 時間的には、火の玉が墜落した時間とはズレているので、墜落の衝撃ではない。火の玉の正体は、今のところ隕石ではないかとされているので、その隕石が地球に近づき、プラズマエネルギーを発していたのかもしれない。
 おそらく、彼以外、この正月、同じような衝撃が全身に走っていた人がいるのではないだろうか。彼が特別なわけではなく、人よりも感覚が鋭いだけなので、同じような人は他にもたくさんいると思う。

https://www3.nhk.or.jp/n…/html/20190103/k10011766421000.html …#nhk_news#nhk_video