第1214回 日本の古層をめぐる旅 イベント開催 第1回「京都に秘められた古代の記憶」 

2016年から日本の古層を探求し続けて、これまで2冊の本を発行してきましたが、このたび、IMPACT HUB京都において、映像&トークを行うことにいたしました。

 全体を通したテーマは、「日本人とは何か? われわれは、どこから来て、どこへ行くのか? 日本の聖域に秘められた古代の記憶を探る」ということになりますが、その第一回目を、2月27日(日)午後3時から行います。

 内容は「京都に秘められた古代の記憶」となります。

*古代の京都なので、山城国(現在の京都市京田辺市向日市長岡京市木津川市)のことです。

 イベントの詳しい内容、お申し込みは、こちらのサイトをご覧いただければ幸いです。

 

kyoto.impacthub.net

 

 現在、継続中の「Sacred world 日本の古層」プロジェクトでは、日本の聖域に秘められた古代の記憶にアクセスし、日本人の世界観や死生観に通じる日本文化の深層を浮かび上がらせる試みを行なっており、そのアプローチを、年に一回、本という形にしていくことを目標にしていますが、こうしたテーマにご関心を持たれる方がおられるようでしたら、今後、イベントも定期的に続けていきたいと思います。

 近年、考古学的な新発見があまりにも多く、それらの新発見を専門家は歴史の新解釈にまでは落とし込めていません。

 また、世界的にもグーグルアースなどの最新のテクノロジーが、これまでと違った古代の探求ツールとして活用されています。

現代の歴史探求は、考古学だけでなく、地理や地勢、そして神話などの文献資料などを統合したアプローチが必要になっていますが、それらの領域が分断されているのが現実です。

 正しい答えを求めることが現代の学問の主流ですが、その時の正しさは、次の創造や発見によって、間違ったものになってしまうことが歴史的には繰り返されています。

 おそらく大事なことは、実証的な正しさではなく、「世界への向き合い方」の正しさであり、その正しさとは、一つの正しい答えではなく、関わり方やアプローチの誠実さではないかと思います。

 関わり方やアプローチの誠実さというのは、やはり、ミッションに関わることであり、それは、正義の大義名分や学問のための学問とは真反対の、未来への祈りに通じるものだと思います。

 そして、古代から編まれてきた神話もまた、「世界への向き合い方」の正しさをベースにした、未来への祈りをもとに創造されたのではないでしょうか。

 そういう意味で言うなら、現代にも、新たな神話が必要なのだと思います。

 

 

ピンホールカメラで、日本の古層をめぐる旅

「Sacred world」をホームページで販売中

www.kazetabi.jp