2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「風の旅人」19号

「風の旅人」19号(4月1日発行)が、そろそろ書店に出始める頃です。 →http://www.kazetabi.com/ 今回のテーマは、ONE LIFEです。 年末にこのブログで浅田彰さんと交わした「写真の終わり、世界の終わり」の捻れた対話や、1月の末頃に行った今日…

視ることと、感じ考えること

広尾にできた写真ギャラリー、エモン・フォトギャラリーで、「風の旅人」Vol.17(12月1日発行)で紹介した西山尚紀君の写真展が行われている。 ●エモン・フォトギャラリー→http://www.emoninc.com/concept.htm ●西山君の写真→http://www.eurasia.co…

日本の美と醜(変わり身の速さ)

迷い猫様。 先日書いた源氏物語絵巻のトピックは、ルネッサンスについて語ることが目的ではないので、ルネッサンスについて「間違っている」と言われると困るのですが、話しのついでですから私の見解を述べます。 ルネッサンスに古代ギリシャ・ローマの成果…

日本の美と醜(綺麗な心)

一昨日、上野毛の五島美術館で開催されている「よみがえる源氏物語絵巻」を見てきた。 11世紀初頭に紫式部が著した『源氏物語』が、平安時代の後期にあたる12世紀の前半に絵画化されたもので、千年の歳月のなかで色褪せていたものを、色素の成分検出など…

日本の美と醜(感じる力)

ここ何日か「風の旅人」の6月号の準備をしていて、月とか桂離宮とか太平洋戦争前の日本について、いろいろ考えたり、本を読んだりしていた。 6月号以降、日本の智恵に焦点を当てて編集していこうとしているからなのだが、いろいろ本を読んだりして、自分な…

日本の美と醜(和敬清寂)

昨日、八木清作品展、「エスキモーとアリュートの肖像」2006年 2月15日(水)〜3月31日(金)を見に行く。 八木さんのオリジナのプラチナプリントは何度も見ていて眼に焼きついているので、わざわざ見に行く必要はないだろうと思っていたのだが、きっちりと…

日本の美と醜(もてなし)

昨日、野町和嘉さんと、石元泰博さん→http://www.pgi.ac/gallery/artists/jp/ishimoto.html のご自宅にお伺いする。 「風の旅人」の6月号で紹介する石元さんの写真を受け取るための訪問だったのだが、奥様が急遽亡くなられたこともあり、野町さんをお誘いし…

日本の美と醜(構え)

荒川静さんが、文部科学大臣の小坂憲次氏に金メダルの報告。 大臣曰く、「ソ連の選手が転んだ時は、嬉しかったですよねえ・・・」。 文部科学省って、「教育・文化立国」と「科学技術創造立国」の実現を目指し、教育改革、科学技術・学術の振興、さらに、ス…

日本の美と醜(書の心)

「書の至宝」という展覧会が上野の東京国立博物館であり、その最終日に出かけ、混雑の中、空海とか王義之とか聖徳太子など錚々たる人物達の字を見た。 私は書道のことはまったくわからないのだが、空海とか王義之の字はやっぱりよくて、強く印象に残った。聖…