2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

大胆な嘘・・・は、ともかく

今日、大手写真メーカーの人と会う機会があり、挨拶をすると、その人は「風の旅人は好きな雑誌で、初代の編集長のことをよく知っているよ」と言う。私は「初代って?」だったのが、どうやらMという人が、自分が「風の旅人」の創刊時の編集長だったと吹聴し…

時について、そして、これからについて

「風の旅人」第31号(4/1発行)から、「時」をテーマに編集している。 「時」に対する概念が、私たちの、人生観や世界観に大きな影響を与えていると思うからだ。 私たちは、「時」というものを改めて意識しなくても当たり前のように存在するもののよう…

実生活力!?

昨日行われた全国学力テストでは、学力を実生活に活用する力を意識した出題傾向が強まったらしい。学校で習ったことが実生活で応用できるかどうかを計るのだそうで、昨日、ニュースで、その出題を見た。 「部屋の中に机が置かれ、ドアを開けた所までの距離…

気色の悪いニュースばかり

家に帰って、テレビでニュースを見る。 怒りを通り越して、気色の悪い事件が続く。 まずは野村証券のインサイダー取引。社内のエリート部門に配属された入社1,2年の中国人社員がM&Aなどの情報を利用し、友人などと一緒にちゃっかり儲けていた。それに…

人のためになる「行い」!?

昨日の午後、両国のシアターxでロシア人演出家のレオニード・アニシモフさん演出の「銀河鉄道の夜」の演劇公演を観て、夜は、ポレポレ東中野で、田中泯さんと坂田明さんによる、舞踊とサックスの即興公演を見た。 銀河鉄道の夜は、確固たる理念を持つロシア…

人間は大きいのか、小さいのか 

土曜日に引き続き、日曜日もポレポレ東中野で行われている小栗康平監督特集を見に行った。 「眠る男」を見た後、前田英樹さんとの対談があり、この対談は、映像を主体にした小栗監督の凹と、言葉を主体にした前田さんの凸がぴったりと当てはまる素晴らしいも…

小栗映画、不自由のなかの自由

ポレポレ東中野で上映中の「小栗康平特集」で、先週までに、「死の棘」、「伽倻子のために」、「埋もれ木」を見て、今日は、「泥の河」を見た。「泥の河」は、26年前、パリで見て、その時以来、小栗映画のファンになった。「泥の河」は何度も見ているが、…

山桜とシジュウカラ

山桜がようやく満開になった。 今年の冬から巣箱を二つ桜の樹に設置して、その近くに、餌場を作ってヒマワリの種を毎朝置いていたら、シジュウカラが頻繁に訪れ、巣箱を利用するようになった。 シジュウカラは、ヒマワリの種を一つくちばしでつまむと、高い…

「事物」を見ることと、「言葉」ですますこと

言葉は大事だけど、言葉だけで事足りるものではないだろう。 なのに、今の日本社会は、どうも言葉が立派な顔をしすぎている。先週、映画監督の小栗康平さんと話している時にもそういう話しになったが、日常でも、そう感じさせられることがたびたびある。 た…