2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

内山英明さんが亡くなった。内山さんの地下世界の仕事は、地上で永遠に生き続ける。

(この写真は、風の旅人 第25号で紹介した内山ワールドのごく一部) 昨日、写真家の内山英明さんが、脳出血で亡くなった。ショックだ。内山さんの不在という事実を突きつけられ、大きな喪失感を感じる。昨年末に、荻窪でトークショーをした時は元気だった…

死が無ければ、生も無い

周到に準備を重ねてやっていても、あと一歩のところでうまくいかなかったり、努力が報われそうもないと諦め開きなおっていると、土壇場で好転したりすることがある。そういう時、よく思い浮かべるのが、アフリカのサバンナで肉食獣が草食獣を襲う時のこと。…

日本がおかしくなっている理由の一つ

今、世間を騒がせている細胞のことに限らず、科学の研究分野で、研究を続けるためには予算が必要だから、とうぜん、その予算の取り合いが起こる。しかし、その予算を配分してくれる立場にいる人間が、本質的に何が大事かをわかっていないお役所の人であると…

悪意があるかどうかではなく、畏れがあるかどうか。

なんとか細胞のことで世間が騒いでいる。権威ある雑誌に掲載された論文に捏造がある、いやそうではなく単なる未熟者のミスであると。「この研究が人々の役に立つようにという思いで研究しており、画像データを変えたのは、より見やすいもの、わかりやすい方…

狐につままれたような、懐かしく豊かな話。

石牟礼さんのインタビューのテープを書き起しながら、思いもかけず、話がきちんと成立しているので、少し驚いている。石牟礼さんは、高齢のうえ、重度のパーキンソン病で、身体をしっかり保つことも、言葉を発することも、非常な困難を抱えておられる。それ…

希望とか救いとか赦しとか•••

これから熊本に飛ぶ。石牟礼道子さんのお話を伺うために。 石牟礼さんは、ずっと長いあいだ、重い病気にかかられている。現在も、病院に入院中である。そういう石牟礼さんに、会って話をしたい。 現在、制作中の、風の旅人の第48号のテーマ「死の力」に、…