第1194回 映画「くじらびと」。11月7日、石川梵監督とトークを行います。

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 映画「くじらびと」。この奇跡の映画、革命的な映画の大阪での上映で、石川梵監督と、トークを行うことになりました。

大阪復活上映(第七芸術劇場)

(11月7日(日)、14:10の回上映後 1時間のスペシャトークイベント)

登壇者:石川 梵 監督、佐伯 剛(「風の旅人」編集長)

くじらびと公式ページ https://lastwhaler.com

佐伯の「くじらびと」に関するブログはこちら https://t.co/bL6kUZ1A6r?amp=1 
 
 ふつう映画の上映におけるトークは、有名人が顔を見せて感想を言うくらいがお決まりでしょうが、1時間もトークを行うなんて、あまりないと思います。それだけ、この映画を上映する側も熱い心を持った人たちなのでしょう。しかも、私だと、客寄せパンダにもならない。
 ただ、真剣に対話するとなれば、この映画、1時間では足らない。何時間でも対話ができそうな気がします。それだけの深さ、新しさがある。
 石川梵監督の人生も、それだけの型破り、奇想天外があり、「犀の角のようにただ独り歩め」である。
 本当の新しさって、既存業界の中の新商品という程度のものではなく、太陽が回るのでなく地球が回るというくらいの転換のことだ。
 そこまでの変化を求めない人は、退屈な日常の時間を埋めるためにハリウッドの娯楽大作を観てスカッとすればいいし、新しく何かを始めようと本気な人は、こういう映画を見て、グサリときたところで考えればいい。
 新しい発想と方法で作られた映画なのに、その舞台がプリミティブで根元的、本質的なところが、特に私は気に入っている。