「The creation vol.2 天と地の曼荼羅」が、まもなく完成します。
昨年発行したVol.1では、富士山の麓の生物たちのミクロコスモスをご紹介しましたが、今回の Vol.2では、「富士山」そのものの多彩で深遠な表情を、曼荼羅をテーマに構成しました。
詳細、お申し込みは、こちらのホームページをご覧ください。
https://www.kazetabi.jp/creation-%E5%A4%A9%E3%81%A8%E5%9C%B0%E3%81%AE%E6%9B%BC%E8%8D%BC%E7%BE%85//
近年、高性能のデジタルカメラやスマホカメラによって、絵葉書やカレンダーで紹介される類の綺麗な富士山の写真は、運が良ければ誰でも撮れ、世の中に溢れています。
若い頃から富士山に取り憑かれた大山行男さんは、30年にわたって、ほとんど俗世間と接点を持たず、ほぼ毎日、富士山の姿を眺め、観察し、そしてその懐の中に入り、富士山と向き合ってきました。
その大山さんの目に映る富士山は、もはや一つの山ではなく、宇宙そのものの真相を伝える大いなるビジョンです。
このたびの写真集は、これまで大山さんが撮り続けてきた数千枚にもなる富士山の写真から、「天と地の曼荼羅」をテーマに厳選したうえで、近年、新しく撮ったものを統合して構成したものです。
おそらく、他の何処かで見られるような富士山の写真世界ではなく、修験者のように富士山と一体化した大山さんにしか表現できない世界です。
大山さん自身も、これまで取り組んできた仕事の一つの集大成と捉えています。
技術進化と情報化によって、多くの表現は、あっという間に標準化し、他の何かと取り替えが可能な消費財の一部になっています。
「The Creation Vol.2 天と地の曼荼羅」を通して、 他の何かと取り替えがきかないものは、アイデアやテクニックの違い以上に対象と向き合う精神の深さであることを、少しでも感じ取っていただければ幸いです。
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