第1363回 始源のコスモロジー

日本は、海に囲まれた島国であり、大陸から近くもなく遠くもない絶妙な距離感が、日本という国の個性を作り上げてきました。
 また、海に囲まれていながら国土の70%が山岳地帯であり、それらの山々を源泉とする河川が、日本を網の目状につないでおり、この水上ネットワークもまた日本特有のものです。
 さらに、日本列島は、四つのプレートの上にあり、世界中で極めて異例の地殻変動を続けてきたため、地域によって地質的にも大きな違いが生まれ、それが、地域ごとの多様性を生み出しました。
 日本の歴史を考えるうえで、これらの地理、地勢、風土などの特徴を踏まえることが、とても重要です。
 当然ながら、神話を読み解くうえでも、同じことが言えます。
 日本という国の起源と、その成り立ちを探るうえで、地理、地勢、風土のことを重ね合わせることは不可欠です。
 なぜなら、地理、地勢、風土は、現代においても日本という国を特徴付ける要素であり、日本人とは何か? 日本文化とは何か? 日本人の知恵の特徴とは何か? これら日本人ならではのアイデンティティコスモロジーを再認識することが、未来への道を展望するうえで、鍵になってくるからです。
 現在、「始原のコスモロジー」というテーマで、日本の古層シリーズのVol.4を制作中で、ようやく全体の構成ができ、細部の作り込みに入っており、あの二ヶ月ほどでの完成を目指しています。
 今年は、年初めからワークショップセミナーを東京と京都で毎月行い、そのたびに取材内容をアウトプットしてきましたが、自分の中に蓄えたものは、蓄えるばかりでなく外に出すことによって、より熟成していくことが実感されました。やはり、私たちが生きている世界の物事は循環していくことによって整えられていくのです。

 そのワークショップセミナーの第10回目を、 9月17日(日)、9月18日(月)の両日(それぞれ1日で完結)、京都にて、午後12時半〜午後5時にかけて行います。 

両日とも、10名限定。

場所:かぜたび舎(京都)京都市西京区嵐山森ノ前町(阪急 松尾大社駅 徒歩5分)

松尾大社に集合して、フィールドワークの後、事務所に向います。

詳細、ご参加のお申し込みは、こちらをご覧ください。 

https://www.kazetabi.jp/%E9%A2%A8%E5%A4%A9%E5%A1%BE-%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%97-%E3%82%BB%E3%83%9F%E3%83%8A%E3%83%BC/

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ピンホールカメラで向き合う日本の古層。Sacred world Vol.1,2,3 販売中 https://www.kazetabi.jp/