2009-01-01から1年間の記事一覧

バブル崩壊後派??

今年は、野町さんの紫綬褒章だけでなく、水越武さんが芸術選奨、今森光彦さんが土門拳賞を受賞した。水越さんも今森さんも、「風の旅人」の創刊号で写真を紹介している。 彼らは、賞をもらったからといって別にどうでもいいという感じではあるが、世間の反応…

野町和嘉さんと、「風の旅人」創刊の頃

写真家の野町和嘉さんが、紫綬褒章を受章されました。 おめでとうございます。 俳優の松坂慶子さん、写真家の野町和嘉さんら23人が・・と、きちんと名前が出ていました。 野町さんの写真展は、5/17まで恵比寿の写真美術館で開催されています。 http://…

おくりびと

アカデミー賞で話題になった「おくりびと」をDVDで見る。 納棺師を通して、“穢らわしいもの”のように扱われる“死”を、敬虔に厳粛に取り扱うという内容のものだ。どこをどのように切り取って見せれば、人を涙に誘えるか、美しいと感じさせることができるか、…

”マトモ”について思うこと

教育とは、「受験勉強のため」ではなく、「社会の成員としてふさわしい存在へと育て上げていくためのもの」と主張する人があるが、私はどちらもしっくりこない。といって、どういうことが個性なのか、教える側もよくわかっていない、形ばかりの「個性教育」…

お酒を飲んで裸になる方が、人間らしいなあ。

お酒を飲んで、裸になって騒ぐなんて、なんか縄文人みたいで、人間らしいなあと思う。 都市管理社会は、そうした、ちょっとした”野生”の扉にも頑丈に鍵をかけて閉め出してしまわなければならないものか。 「反省しろ!」「反省しろ!」「反省しろ!」「反省…

新聞とかテレビって

新聞とかテレビって、相変わらずだなあ。 フィリピンから違法で入国していた両親がフィリピンに帰ることになり、その娘さんが、日本のおばさんのところに残るとか(詳しくは知らない)とかで、空港で涙の別れをしている場面を、新聞やテレビで大きく報道して…

「雇用は労働需要と供給によって決まる」のか?

現在の経済危機の状況のなかで、企業は自らを守るために派遣労働を切る。正社員のリストラを加速させる。新規採用は控えている。 労働需要がないから雇用はいらない。それは当然のことだという主張がある。需要がないところに商品を供給しても仕方がないとい…

元には戻れない

今朝の新聞の社説に、「米国は万全の対応を」という立派な言葉が掲げられていた。 米国の保険最大手グループAIGが9.6兆円もの天文学的な赤字を出し、米政府が、約2兆9千億円もの大金を追加して救済しようとしていることに対して、危機の連鎖を防ぐた…

「数」の時代の今後

昨日、 マスコミ報道で一番要になってくる論点は、大勢を敵にまわすことになっても、マスコミは、言うべきことを言える矜持を持っているかどうか、ということに尽きるのではないかと思う。大勢の考えや価値観を代弁することを使命として、そのことによって…

自分の中の壁

滋賀県で行われていた「アメニティ・ネットワーク・フォーラム」に参加してきた。全国から福祉関係で働く現場の人、官僚、政治家、メディア関係者が大勢集まり、熱気に溢れていた。福祉の現場で働く人々は、自信とエネルギーに満ちている。価値観が錯綜とし…

自分の人生

昨夜、NHKがやっていた「日本のこれから 雇用危機」を少しだけ見る。いつも、あの番組は「論点」が二者択一で極端だ。議論させるために二者択一の問いにしていると司会者は言うが、二者択一の議論というのは、けっきょく一般論であって、今日の問題は、一般…

消費経済とは何だったのか。そして、次なる段階とは。

戦後の消費経済社会とは、いったい何だったのか。コマーシャルで新製品の魅力を宣伝して、多くの人々がそれを買う。そのサイクルを早める。気が付けば、身の周りには不要な物が溢れ、自分にとって本当に大事なものが何であるか、よくわからなくなる。そうい…

これからの時代の「情報」について

先日の記事の続きだが、「東洋経済」に「ヤフーだけが稼ぐネット広告サバイバル」という特集で、ネット業界でヤフーが一人勝ちだということが書かれており、これまでヤフーの広告の出し方やページの作り方など丁寧に見たことがなかったので、改めて観察して…

現在、私たちが直面していること

「風の旅人」第36号が書店に出始めた。 今回は、戦後日本社会を大きく俯瞰する内容になっている。 戦後の日本写真界に多大なる影響を与えた石元泰博さんや川田喜久治さんの未発表写真を中心に、日本に愛着を持っていたユージンスミスの写真で、あまり知ら…

個性について

昨日、今日と、とても興味深い会社のトップと話しをする機会を得た。 私の場合、興味深い会社というのは、奇抜なアイデアで急成長するような企業ではない。成長はゆっくりだが、独自の方法で着実に仕事の厚みを増している企業だ。そうした企業は、一つのこと…

必死さとか、真剣さとか。

国東半島に移住して農業をやりながら、土地の写真を5年以上撮り続けていた船尾修さんの「カミサマ ホトケサマ」という写真集は、このブログの「編集部からの情報発信」でも少し紹介したけれど、さらに今春の展覧会も決まり、まだまだ小さな波だけど、いい流…

これからの時代の働き方?

最近、テレビでも新聞でも、派遣労働のニュースが伝えられない日はない。 現在、多数の派遣労働者が失職した背景として、かつては専門職だけに認められていた派遣が1999年に原則自由化され、2004年には製造業でも認められるようになったことが原因と…

古来から変わらぬ

あけまして、おめでとうございます。 本年も、よろしくお願い致します。 神代より あなをも白と云ひそめて 笛の音さゆる雪のあけぼの 「社会は冷たい雪の朝と同じだ。面白く楽しく温かいものにするのは、古来から変わらぬ人間の心の働きである。芸術の尊まれ…