2005-01-01から1年間の記事一覧

茂木さんの小林秀雄賞

「風の旅人」に連載していただいている茂木健一郎さんが、『脳と仮想』で、小林秀雄賞を受賞しました。おめでとうございます。 「風の旅人」にご執筆いただいている方々は、様々な賞を受賞されている方ばかりなので、それを一つ一つ示していくと大変なことに…

今後の展望

VOL.16のポスター リニューアル第一弾、Vol.16(10月1日発行)のHoly Planetが、ほぼ校了に近づく。次のVol.17(12月1日発行)のLiving Zero〜永遠の現在〜は、ほぼ手配を終え、来週あたりにデザイナーと打ち合…

アルタイ展と湯河原

右の写真は、男性ミイラに施されていた文身(いれずみ) 昨日、静岡県立美術館までアルタイ展を見に行った。 ここの美術館は、駅から街路樹が続き、緑が濃く、風もさわやかで気持ちがよかった。 また、園内に、舟越保武とかのブロンズ像がさりげなくおかれ、…

夏の夜の熱い熱い宴

昨夜、前田英樹さんと酒井健さんと野町和嘉さんと、神楽坂で会う。暑い時に暑いものということで、うどんすきと熱燗にする。野町さんはインドから帰ってきて間もないが、インドも暑いが、日本も充分すぎるほど暑いと唸っていた。酒井さんは、20世紀の混迷…

夏の自然教育園

今日から、編集日記をライブドアからこちらに移す。 コメント欄の文字数とかに問題もあったし。 これまでの編集日記は、→http://blog.livedoor.jp/kazetabi55/ 今日、息子と白金台の自然教育園に行く。東京のアスファルトの上は、たぶん摂氏40度くらいにな…

編集日記の移動

編集日記を下記のアドレスに移しました。新しいアドレス→http://d.hatena.ne.jp/kazetabi/

ギュスターブ・モローと芥川賞

午前中、今回の芥川賞受賞作を読み、昼、炎天下のなか子供とキャッチボールした後、渋谷の東急文化村で開催されているギュスターブ・モロー展に行く。モローの絵は、昔パリにいた時、モロー美術館で見た時まったく感銘を受けなかったので、それ以降、興味を…

ギュスターブ・モローと芥川賞

テスト なんかライブドアよりこちらの方が使いやすいかも 午前中、今回の芥川賞受賞作を読み、昼、炎天下のなか子供とキャッチボールした後、渋谷の東急文化村で開催されているギュスターブ・モロー展に行く。モローの絵は、昔パリにいた時、モロー美術館で…

極楽

昨夜、上野公園の忍ばすの池の水上音楽堂で行われた地球音霊祭に行く。セネガルの古典楽器と、和太鼓。どちらも、身体の芯にズンズン響いてきて、音楽を聞くというのはこういうことなんだと改めて認識した。クーラーをきかせた部屋でCDばかり聴いていては…

肌身に合う極楽

上野公園の忍ばすの池の水上音楽堂で行われた地球音霊祭に行く。セネガルの古典楽器と、和太鼓。どちらも、身体の芯にズンズン響いてきて、音楽を聞くというのはこういうことなんだと改めて認識した。クーラーをきかせた部屋でCDばかり聴いていてはダメな…

自由について

自由という言葉を聞くと、私は昔から「自恃」という言葉を連想した。 ただ自分の好きなようにすることが自由なのではなく、自分に不自由を課しながらでも、自らを恃める状態に自分を持っていくこと。耐えられないほどの不自由さとは、何かをする前に自分の限…

政治の劇場化

「風の旅人」編集部は永田町にあり、砂防会館の前などで報道関係の人たちが群がって政治家にマイクを突きつけている光景によく出会う。 政治家の行動を事前に掴んでいて、先回りをして陣取り、炎天下のなか、一言をもらうために待ち続けている。 カメラを向…

戦争と創造性

恵比寿の写真美術館でやっている「写真はものの見方をどう変えてきたか」第三部 「再生」を見る。 1937年に日中戦争が勃発し、日本中のすべてが大きな戦争へと巻き込まれていく中、フォトジャーナリズムも国策プロバガンダのための道具として利用された。 戦…

解散 総選挙

相変わらず、新聞やテレビは、現状をなぞるだけの報道しかしない。なぜ郵政民営化法案が否決になったか、自民党内の造反のこととか、亀井氏の動きがどうだったとか、内閣に派閥の有力者を入れなかったからこうなったという森氏のコメントを取り上げたり、今…

郵政民営化の否決

郵政民営化法案の否決。私は民営化されるべきだという考えだ。その理由は、民営と公営では組織員の組織に対する危機意識やコスト意識がまるで違うし、その危機意識やコスト意識によって、現状の様々な問題を乗りこえていく智慧が絞り出され実践が可能になる…

ドキュメントの在り方?

昨日、田口ランディさん主催のオールナイトイベントを見に行く。 夜7時半〜、映画、トーク、音楽など、朝方の4時半頃まで。その間、ほとんど帰る人がいない。すごい。参加者のほとんどがランディさんのファン。女性が多い。みんな真面目で熱心だ。 今回の…

一瞬か永遠か

とある小さな写真展を見に行く。 写真を見ている時、写真家が、その場に居合わせた若い女の子に熱心に説明していた。 写真というのは、けっきょく一瞬なんだよ。そこに写っている人も、営みのなかの一瞬を切り取られただけで、それ以外のものは何も写らない…

「樹の海」と現代

朝起きて活動を始めると、交感神経が働き始める。その状態で、「遠い世界に」の歌を聞くと、やはりナイーブに過ぎるのではないかと思われてくる。 「樹の海」だけど、あれは、映画というより、樹海を舞台にした演劇だった。情感をたっぷりこめた台詞の力で物…

樹海と、遠い世界に

映画、「樹の海」を見た。富士の麓の樹海に入ったのは、16年ほど前に一度だけある。その時、男と女のように絡まり合った不思議な二本の木があって、写真に撮った。できあがったプリントを見てびっくり。二本の木に寄り添うように白い影が写っていて、幽霊…

肯定の批評

今日の言論は、新聞であれ、週刊紙であれ、新書であれ、何でもありの状態になっている。そういう状況のなかで、どれか一つを取り上げて、評論家がその内容を否定することがあるが、否定すべきものが腐るほどある今日の状況のなかで、否定の言論はあまり意味…

ローヴの庭

六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで開催されているフィリップスコレクション展を見る。「絵画の教科書」というキャッチフレーズのセンスが悪く、あまり期待していなかったのだけど、なかなかよかった。特に私はセザンヌの晩年の絵が好きなので、「…

風の旅人15号・16号

「風の旅人」15号(8月1日発売)の見本誌が届く。 テーマは、”人間の命”。巻頭の白川静先生の手書き文字はこれが最後になる。先生の顔写真も気迫十分だ。 今回の写真は、巻頭に二人のマグナム会員が並び競う。フランス人のジャン・ゴーミィと、中国人の…

永遠の現在

旅は人生に喩えられる。旅先で出会う風景は、二度と繰り返すことができない。後に同じ場所を訪れても、自分の心の状態や、そこに在る物や人物の様子や、光の加減や、においや音や、温度や、様々なものが織りなしたあの瞬間は、二度と戻ってくることはない。 …

未来から見る現在?

(前の続き・・) アメリカは、資本主義と民主主義が全世界に浸透することによって、テロが無くなると考えている(というのは表向きで、無くなる必要がないと実際には考えているかもしれない)。 個人の「好きだから。気持ちがいいから。」という感情を尊重…

未来から見る現在?

昨日、京都で行われた白川静先生の第24回「文字講話」に行く。今回が最終回。2時間半立ちっぱなしで講演した後、最後ということで、花束贈呈とか、聴衆代表の挨拶とか、セレモニーが続く。その間、周りの者が椅子を用意し、お座りになることを勧めるが、…

自分らしさ?

7月2日に、”自分らしさ”について私が書いたことについて、「風の旅人」の若い読者からメッセージをいただいた。 彼は、昨年一つの演劇台本を書いて上演した。彼の意見を要約すると、自分の書いたものについて、周りからいろいろ言われ、あっちへフラフラこ…

正しい答え?

たとえば私がブログで書いたことに対して、「それは違うと思います。おかしいです。偏見です。」と、返事をくれる人がいる。 私は、そういう批判は覚悟して、思うところを書いている。 違っていて何が悪いという気持ちもある。 今日の学校教育や、社会の言論…

マンネリズム

マンネリという言葉は、その言葉を投げつけられる側に問題がある場合もあれば、その逆の場合もあるように思う。 マンネリというのは、ようするに新鮮さを失うことなんだろうと思うが、見る側が、どこを見るかによっても感じ方が異なってくる。 たとえば自分…

映画のなかの人生

映画「いつか読書する日」(緒方明監督)を見る。 途中までは完璧な映画だった。美しい坂のある街、そこで生きる人々の息づかい、牛乳配達もスーパーのレジ打ちもとても神聖な仕事で、田中裕子の化粧気のない顔とか、ラフな服装で坂道や階段を駆け上がる姿が…

自分らしさ??

保坂和志さんが、WEB草思で、「途方に暮れて人生論」という連載をはじめている。 その第一回の文章を読んで連想したのだけれど、現在、非常に多いなあと思うのが、”自分らしく生きたい”、”自分らしく表現したい”などのセリフだ。 「風の旅人」に売り込み…