自然

進化とは何か!??

高野山で陶芸活動を続ける友人から、高野山で志村ふくみさんの草木染めの実習と講演があると聞いて出かけた。 草木染めの実習では、高野まき、樅、杉、うわみず桜、キハダなど高野山に生育する植物が使われて、美しい色が生み出されていたが、同じ植物を京都…

進化とは何か!??

この一週間ほどの間に、とても大事な気づきが二つほどあった。 一つ目は、7月20日に建仁寺の両足院で行なった第1回の風天塾。そして、もう一つは、7月23日に高野山で行なわれた志村ふくみさんの草木染めの実習と講演(というより、若い人も交えての対…

安定性とは何か!?

福島から京北に移住して有機農法に取り組んでいる塩澤靖浩さんに色々教わっています。 先週末、京都郊外の京北で畑仕事に行って、とても印象深いことがあった。 ズッキーニの苗を植えていたのだが、数日前に降った雹(ひょう)によって、かなり打撃を受けた…

生命力について考える

「京都21世紀教育想像フォーラム 日本の未来と人づくり」と題し、グローバル時代に対応する為にどのように生きるかを考えるシンポジウムの内容が、今朝の京都新聞で大きくページを割かれて伝えられていた。京都に限らず、随分と前から日本のあちこちで、こ…

狐につままれたような、懐かしく豊かな話。

石牟礼さんのインタビューのテープを書き起しながら、思いもかけず、話がきちんと成立しているので、少し驚いている。石牟礼さんは、高齢のうえ、重度のパーキンソン病で、身体をしっかり保つことも、言葉を発することも、非常な困難を抱えておられる。それ…

生でもあり死でもあり

風の旅人47号→http://www.kazetabi.jp/ で屋久島の夜の写真を紹介する山下大明さんが、吉祥寺のオフィスに来て、校正を行なった。その時、この写真のように、なぜ、光キノコを写真に撮ると緑色になるのだろうという話になった。屋久島の光キノコは、自らを他…

なぜ今、志村ふくみさんなのか。

昨日、京都の志村ふくみさんの工房で、志村さんと、時間を忘れて、三時間にわたって、熱く熱く話をした。まさに自分にとって奇跡の時間。だって、次号の風の旅人のテーマを、「妣(はは)なる国へ」と決めた時から、インタビューは、石牟礼道子さんか志村さん…

桜の実

我が家の桜は、山桜で、葉と花がほぼ同時に出る。たぶん、染井吉野よりも、花の寿命が短く、あっという間に大量の花びらを降らせる。そしてすぐに、桜しべを降らせる。そして、今年は、三本の木に大量に実がなってしまった。 昨年も一昨年も実がならなかった…

うちくい展

布とか糸には、不思議な魅力があります。 動物のように厚い毛皮のない人間は、布を纏って生活してきました。 布は、昔から人間の身体に一番近いところに存在してきたので、当然ながら、デザインとか風合いとか、人間の身体や心と通い合うものがあると思いま…

自然との付き合い

006さん。こんにちは。 コメントに対するお返事、長くなりますので、こちらに書かせていただきます。 桜は、アメリカシロヒトリなどがつくと、あっという間に葉が食べ尽くされてしまいます。うちの家のすぐ近くに、そういう桜があって、もうその桜は、花…

桜との付き合い

今年の桜は、あっという間に咲いて、あっという間に散ってしまった。 花粉症の期間が、2ヶ月も続き、一年でもっとも気分良く過ごせる筈の時期を憂鬱なものにするのに対し、桜の花の季節の短いこと・・・。 一昨日、「風の旅人」の制作関係者などを招いて、…

植物という未知の扉(修正)

今日、岩槻邦男先生とお会いした。 人間は、真、善、美の概念がある。しかし、動物にはそういう概念はないだろう。 人間は植物を見て美しいと思う。しかし、動物は、まずそう思っていないだろう。 人間は、実利を超えた活動を行うことが出来て、そこに人間な…

文と理の融合

「風の旅人」4月号の茂木健一郎さんの原稿が届いた。小説のような濃密な書き出しから、科学の最先端を走る茂木さんならではの考察が展開され、それが現状分析に終わらず、祈るような思いから未来への展望へとつなげていく。茂木さんはタイトルとしては脳科…

白川静様

白川静様拝啓 「風の旅人」Vol.13 生命系〜30億年の時空〜 の為にご執筆いただいた「自然という語」、早速拝読させていただきました。 自然とは文字の通り“おのづから然るもの”。 視れども見えず、聴けども聞こえない、微妙なる消息。その消息は、う…

神は細部に宿る

中村征夫さんの東京湾と同じく、来年の4月号の「生命系 30億年の時空」の特集で、水越武さんのバイカル湖の写真を紹介する。 その写真をだいたい組み上げることができた。水越さんの写真は、創刊号と第六号で紹介したが、いつもじっくりと見るだけで魂に…

東京湾の”いのち”

中村征夫さんの東京湾の水中写真とじっくりと向き合った。 2005年4月号、「自然と人間のあいだ〜生命系 30億年の時空〜」のためだ。 中村さんは、29年間も東京湾に潜り続けて、水中写真を撮り続けている。それらの写真は、驚くべき生命の豊饒を語っ…

「理」に近づく??

006さんの問いに対する私なりの考え(続き) 宇宙は、人間に、自己意識(から生じる分別)」を発生させ、回り道をさせる。 そうすると、「自己意識(から生じる分別)」って何だという疑問が最後に残る。 人間は、宇宙的システムから誕生したのだから、宇…

「理」に近づく??

コメントのなかで006さんが問われていること、 「無意識を意識するっていう矛盾したこと。そんな「気付き」を繰り返して繰り返して様々なことを体得して「理」に近付いて、結局どこへ向かうんでしょうね。」について。 私は、「理」から離れたモノが「理…

リオデジャネイロと自己認識

昨日、脱線してしまったリオのことについて。リオのイパネマ海岸に行くと、スタイルの美しい女性が、眩しい日差しの下、大胆に肌を晒している。しかし、誰一人、海で泳いでいない。ブラジルのリオと言えば必ず紹介されるイパネマの海岸の、あのTバックの美…