自然
亀岡 御霊神社 ピンホールカメラで撮影した日本の古代の聖域の写真を紹介するホームページを一新しました。 https://kazesaeki.wixsite.com/sacred-world 日本というのは、たぶん世界の中でも実に特殊な国で、一千年以上も前の歴史を探るために、文献の量…
雨の白川郷へ。台風が近づいていたので観光客は少ないと思っていたけれど、予想に反して、観光バスが何台も乗り付け、外国人で溢れていた。しかし、ピンホールカメラで長時間露光すると、動いている人は写らないので、昔のような静けさが念写される。 白川郷…
http://www.bitters.co.jp/satantango/ タルベーラ監督の『サタンタンゴ』について、さらに重要なポイントについて、考えてみたい。 7時間を超えるこの映画を構成している僅か150カットの長回しのシーンの一つひとつ。5分を超える長回しの撮影のあいだ、…
台風と地震が連続して起こり、空港閉鎖とか、停電の長期化というニュースが伝えられるけれど、携帯が使えなくなるとスマホ決済ができなくて買い物ができないとか、ネットによる救援活動の輪の広がりとか、これまでの自然災害と違う状況が起きているなあと実…
琵琶湖の湖東、近江八幡から東近江、そして栗東にかけて、裾野が広がった美しい姿の岩山が数多く点在している。 それらの山々の多くは、頂きに巨大な磐座が鎮座し、古代から聖なる山、神が宿る神体山として崇められてきた。 こうした地勢ができたのは、日本…
京都文化博物館でターナー展が始まったので、さっそく見に行ってきた。 20歳の時、大学を中退して放浪中に、ロンドンのテートギャラリーで見たターナーの絵画。それまでヨーロッパの絵画には大して心動かされなかったが、ターナーの絵は格別で、心が震えた…
2月10日、石牟礼道子さん亡くなられた。90歳だった。 石牟礼さんのロングインタビューを行ったのは、2014年の春だった。6月1日に発行する「風の旅人」の第48号に間に合わせるための、ギリギリのタイミングだった。 インタビューの予定は、1月…
12月1日(金)、京都の風伝館で、「進化とは?」という内容で、信頼資本財団の熊野理事長と、そもそも談義を行います。 環境を生き抜く遺伝子が後世に伝えられていくのか、もしくは、環境に応じて遺伝子は自らを変えていくのか。 これからの人類は、ダー…
(小野妹子の古墳 滋賀県 大津市) 現代のことが気にならないわけではないし、子供を持つ親として未来のことも心配だ。 そして、政治や経済が、未来のあり方に大きく関わってくることも理解している。 しかし、それ以上に、今改めて、私たちの足元文を見つめ…
(撮影:石川梵) 石川梵監督の「世界でいちばん美しい村」というドキュメント映画がある。日本全国で上映され、人々の心を捉えているが、6月17日から、大阪の第七藝術劇場でも公開される。 http://www.nanagei.com/ 6月19日には、13時55分からの…
一般社団法人カメラ映像機器工業会(CIPA)が発表している数字を見ると、デジカメ販売の長期衰退は、著しい。 コンパクトカメラは、2010年が1億900万台で9,774億円だったが、2016年は、1,200万台で1,630億円。 レンズ交換式カメラは、2010年が1,300万台で3,9…
伊勢に行った。冬至の前後、太陽は、伊勢神宮の内宮の宇治橋にある大鳥居から昇るというので、それを見るために。 夏至の時は、夫婦岩の間から昇り、その延長線上に、富士山と鹿島神宮があり、その逆方向は、高野山から剣山を通り、高千穂に至る。日本を南北…
能登半島の北部の「じんのびーと」で行われた『京ことば源氏物語 能登語り会』に参加して、帰ってきた。山下智子の源氏物語の語り会を核にして、心に沁みる様々な出来事が重なり合う催しとなった。 第二部の「自然と伝統文化から日本を見つめ直す」という座…
(前半から続く)若冲は、次のような言葉を残している。 今の所謂画は、皆画を画く者にして、未だ能く物を画く者を見ず。且つ技を以って售(う)らんことを求め、未だ能く技より進(まさ)る者有らず。是れ吾の人に畸とする所なり。(もと漢文、訓み下し) …
昨日の春の嵐で、桜はかなり散ってしまったけれど、緑は、一段と濃くなった。これからが春の本番。心の辛さは残り続けているけれど、だからこそ、あの頃の何でもないような日々が、とても幸福な日々だったということがよくわかる。 辛さを経験しなければ、気…
日々、当たり前のように生きているけれど、生きて存在していること自体が、いったいどういうことなんだろうと不思議でならない。生命のこの精巧さ、強靱さ、脆弱さ。生命がこのように存在させられているのは、一体どういう理由があるのだろうか。 ダーウィン…
宮古島から大神島へと旅をしてきた。 話には聞いていたが、宮古島周辺の浜辺や海の美しさは感動的だった。小笠原は行ったことがないが、これまで訪れた日本の島々の中で最も美しかった。タヒチのボラボラ島やバリ島、ニューカレドニアやバヌアツやコモド島や…
「何事のおわしますをば知らねども かたじけなさに涙こぼるる」(西行) 伊勢神宮は変化を拒んでいない。持統天皇4年(690年)より1300年もの長きにわたり、20年ごとに建て替えられて、その姿を一新する。 伊勢神宮を造る木に防腐剤など使用してい…
「不易流行」に関する講演会があると誘われ、次号の風の旅人のテーマ「時の文(あや)」とも関連があると思い参加したが、特に新たな視点が得られたわけではなかった。しかし、この種の講演会や対談で新たな視点を得られることは稀であり、そうでなくても話…
第4回 風天塾開催「自然と美意識〜自然から学び、人間力を磨く」日時: 2015年4月24日(金) 開始:午後7時〜 開場は午後6時30分〜場所: IMPACT HUB KYOTO(虚白院)→ 〒602-0898 京都市上京区相国寺門前町682 電話:075-417-0115 語り手:今森…
切り絵は、自然の中を散策することとよく似ています。目の前に現れる感動を、つねに求めている自分がいるからです。ー今森光彦 現在販売中の風の旅人 復刊第5号(第49号) いのちの文(あや)で里山の写真を特集している今森光彦さんが、写真ではなく切り…
風の旅人の復刊第5号、鬼海弘雄さんのページの印刷がうまくいかず、刷り直しになってしまったけれど、カラーページを含め、他のページはきれいに仕上がっている。 グラビア雑誌というのは、写真の印刷が命だから最後の印刷が山場だ。ここでうまくいかないと…
庭に植えたコブシの花が咲いた。頼りない枝振りだったので咲かないと思っていた。三日くらい前に、蕾が少し膨らんでいたので、もしかしたらと少し期待してはいたけれど、昨日と今日、急に暖かくなって一挙に花が開いていたので驚いた。花を咲かせるタイミン…
京都にいると、目に見えない交差点の中に自分がいるだという気がしてくる。色々なシンクロが起こり、自分の無意識の中にあったものが、一挙に具体的な形となって表出する。 昨日、ここ数ヶ月ほど考えていたことをまとめて、風の旅人の次号(第49号)の企画…
写真集「WAVE〜All things change」より 森永純さんの写真集「WAVE〜All things change」が出来上がり、ようやく納品することができた。 3年か4年前の初夏だったと思うけれど、森永さんの「ドブ河」の写真に衝撃を受けていた田口ランディさんが、森永さん…
第3回 風天塾を開催します。テーマ:ニヒリズムと生命力10月19日(日) 午後1時半開場 2時開演場所: IMPACT HUB KYOTO(虚白院) 〒602-0898 京都市上京区相国寺門前町682 電話:075-417-0115★佐伯啓思(社会経済学)×村瀬雅俊(生命基礎理論)×佐伯…
今年も、長野県の信濃大町郊外の木崎湖で行なわれた原始感覚美術祭に参加してきた。 この美術祭の特長は、美術制作者達が、この湖の畔に寝泊まりしながら、この地の空気を吸い、水を飲み、この地で食べ、眠り、星空を眺め、集い、語らい、そうして自分の中に…
8月30日(土)、京都で第二回の風天塾を開催する。http://www.kazetabi.jp/%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88/テーマは、学びとは何か? 〜カオスと科学、芸術〜 学びとは何か?というお題になっているが、自分の本音としては、「今、学ぶべきことは…
日時: 2014年8月30日(土) 開場:午後5時〜 開演:午後5時30分〜午後8時30分*今回は、第1回に比べて、後ろの時間に余裕がありますので、懇親会形式で、延長線を行なう予定です。場所: IMPACT HUB KYOTO(虚白院) 〒602-0898 京都市上京区…
高野山で陶芸活動を続ける友人から、高野山で志村ふくみさんの草木染めの実習と講演があると聞いて出かけた。 草木染めの実習では、高野まき、樅、杉、うわみず桜、キハダなど高野山に生育する植物が使われて、美しい色が生み出されていたが、同じ植物を京都…