(撮影:広川泰士 蒔絵:小原好喬)
今日、NHKの番組、染織家の志村ふくみさんが出ていた。88歳という年齢が信じられない若さ、快活さ。自然の中から色を取り出す仕事に一生を賭け、自然の命を
この写真は、風の旅人 復刊第2号で紹介する広川泰士さんの写真。
いただきながら生きている。
志村さんは、大切なものをいただいている意識がなければ、染めもうまくいかないと言う。どんな仕事でも同じだろう。日本人は、古来から、仕事をそのようにとらえていたと思う。ただの金儲けの手段ではなかった筈。だから、仕事をすることが、生きることそのものであり、仕事に費やしている時間が充実していた。
仕事がお金儲けの手段となってしまうと、それ以外の趣味の時間が人生を楽しむ時間ということになるが、趣味の時間が楽しければ楽しいほど、仕事の時間が、我慢するだけの時間になってしまう。お金を稼ぐ為に我慢する仕事からは、生き生きとしたものが生まれてくる筈がない。
子供にとって一番辛いことは、大人が生き生きと生きていないことだろう。疲れ果てて、生気を失った大人に、自分の将来を重ねることほど、子供にとって辛いものはないだろう。
大人の生き方こそが、子供の夢を奪っている。
志村ふくみさんは、染色と織物に自分の人生を賭けるために、幼い二人の子供を、自分の養父と養母に預けて修行に打ち込んだ。今では、その娘さんが、志村さんの後を追って、染色の道を突き進んでいる。
母親として決して褒められないと言う人もいるが、一人の大人として、子供から見ても、尊敬でき、見習いたいと思う人生だということだ。
母として、父として、子供に対して責任を持たなければならないということが、しきりに言われる昨今。しかし、本当に大事なことは、一人の大人として、自分の人生を大事にしているかどうなのだ。
大人が、自分の人生を大事にできていなければ、子供に人生の大切さを伝えることもできない。
志村さんは、染めによって、植物のいのちを映す。それはすなわち、いのちを移すこと。染色に限らない。どんな仕事だって、本来は、いのちを移す神聖な行為だった。大人からコドモの世代へと、いのちを移していく。
志村さんは、大切なものをいただいている意識がなければ、染めもうまくいかないと言う。どんな仕事でも同じだろう。日本人は、古来から、仕事をそのようにとらえていたと思う。ただの金儲けの手段ではなかった筈。だから、仕事をすることが、生きることそのものであり、仕事に費やしている時間が充実していた。
仕事がお金儲けの手段となってしまうと、それ以外の趣味の時間が人生を楽しむ時間ということになるが、趣味の時間が楽しければ楽しいほど、仕事の時間が、我慢するだけの時間になってしまう。お金を稼ぐ為に我慢する仕事からは、生き生きとしたものが生まれてくる筈がない。
子供にとって一番辛いことは、大人が生き生きと生きていないことだろう。疲れ果てて、生気を失った大人に、自分の将来を重ねることほど、子供にとって辛いものはないだろう。
大人の生き方こそが、子供の夢を奪っている。
志村ふくみさんは、染色と織物に自分の人生を賭けるために、幼い二人の子供を、自分の養父と養母に預けて修行に打ち込んだ。今では、その娘さんが、志村さんの後を追って、染色の道を突き進んでいる。
母親として決して褒められないと言う人もいるが、一人の大人として、子供から見ても、尊敬でき、見習いたいと思う人生だということだ。
母として、父として、子供に対して責任を持たなければならないということが、しきりに言われる昨今。しかし、本当に大事なことは、一人の大人として、自分の人生を大事にしているかどうなのだ。
大人が、自分の人生を大事にできていなければ、子供に人生の大切さを伝えることもできない。
志村さんは、染めによって、植物のいのちを映す。それはすなわち、いのちを移すこと。染色に限らない。どんな仕事だって、本来は、いのちを移す神聖な行為だった。大人からコドモの世代へと、いのちを移していく。
この写真は、風の旅人 復刊第2号で紹介する広川泰士さんの写真。
復刊第2号、コドモノクニは、明日、納入見本が届く。
コドモノクニは、コドモが希望を持ち続けられるよう、大人が大人になっても希望を持ち続けられるクニ。
一般書店での委託販売は行なっておりません。現在、オンラインで予約を受け付けています。www.kazetabi.jp
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