日本は、海に囲まれた島国。大陸から遠すぎることもなく近すぎることもない微妙な距離感が、日本文化の固有性を育んできた。
日本人にとっては、海そのものが境界線だったから、高い城壁を築いて異民族の侵入を防ぐという発想にはならなかった。
日本人にとっての境界は、暖簾のように、あちら側とこちら側が揺れ動いているものだった。それは、他者との関係においてもそうだし、神との関係もそうだった。
また、過去と現在と未来においても、そうだった。
過去は現在に重なっており、未来も現在に重なっている。
日本人は、過去と現在と未来のあいだを、出入りしている。
だから、過去や未来の立ち位置から、今を見ることができる。
今の中に閉じこもりすぎている今を、今とは異なる位相から見ることもできる。
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ワークショップセミナーの第10回目を、 9月17日(日)、9月18日(月)の両日(それぞれ1日で完結)、京都にて、午後12時半〜午後5時にかけて行います。
詳細、ご参加のお申し込みは、こちらをご覧ください。
両日とも、10名限定。
場所:かぜたび舎(京都)京都市西京区嵐山森ノ前町(阪急 松尾大社駅 徒歩5分)
松尾大社に集合して、フィールドワークの後、事務所に向います。
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